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<過保護かどうかわからない>中学生の子どもの勉強や学校生活に親が関わるのはやりすぎですか?

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子どもの成長に伴い、親の関わり方も変化していきますよね。変化していくことが頭ではわかっていても、どこで線引をしたらいいかについて悩まれるママも多そうです。過保護・過干渉になってはいないだろうかと考えれば考えるほど深みにハマってしまいそう……。

今回ママスタコミュニティに寄せられたのも、中1になるお子さんへの関わり方について悩むママからのものでした。

『中学生になると学習内容も取り組み方も全然違うだろうと思い、話を聞くことにしました。どのような宿題が出されているのかとか、どのような計画で進めていくつもりかなどを聞くと、家の予定や部活などとのバランスを取るにはけっこう大変だとわかったんです。その話をママ友にしたら、「過保護気味じゃない?」と言われてしまいました』

投稿者さんのお子さんは中学生。わが子とは勉強や学校のことについて聞いたり、一緒に考えたりしたいようです。しかし他者からみればそれは「過保護」として映ってしまうこともあるようで、ママ友さんからの言葉にショックを受けてしまいます。

『私はまだまだ関わりたいし、話も聞きたいんです。子どもも今はとくにイヤがっている様子もないし……。イヤがったとしても、中学の間はいろいろ把握したいと思うんですが、これって過保護なの?』

わが子が中学生になった今、あまり過保護にならないよう、距離を取ったり見守ったりの比重を増やしていくべきなのかとお悩みのようです。中学生の子に対し、親はどこまで関わるものなのか、ママたちの声を見てみましょう。

丁度いい関わり方で子どもの自主性を育もう

『別に普通だと思う。これまで宿題だけしてきたような子どもに、いきなり自分だけですべて計画をたて、すべて自主的にやりなさいなんてムリだと思う。

投稿者さんみたいに、親が現状を把握しながら子どもに自分で計画をたてさせるとか、いい関わり方だと思うよ。手取り足取りだと過保護かもしれないけど、最終的には子どもが自主的にできるように導こうとしているんだろうし、いいんじゃないかな』

自分のやっていることは過保護なのだろうかと悩む投稿者さんに対し、ママたちからは「過保護というわけでもないのでは?」といった声が寄せられました。

ママの声にもあるように、投稿者さんは子どもに考える猶予も与えず、あれやりなさい・これやりなさいと指示を出しすぎているわけではないようですよね。むしろ、どのようにやっていくかを考え、答えてもらおうと思っているのですから、子どもの自主性を育む関わり方と考えられそうです。

『うちの子は毎日勉強する子だけど、塾の勉強が多すぎるから親もスケジュール管理とか協力をしているよ。自分が中学のときに同じことを自分ひとりでやれって言われても絶対ムリだっただろうから、積極的にサポートしている』

できないことを無条件にやってあげているわけではなく、慣れて自分でできるようになるまでのサポートであれば、過保護とまではならないのかもしれません。もちろん、どこまでサポートするかのさじ加減は必要ですが、少し前まで小学生だった子に、中学生になったんだからすべて自分でやりなさいと突きつけることは少し酷ですよね。1から10まですべてやってあげるのではなく、あくまでもサポート。ここが過保護か過保護でないかのポイントになりそうです。

過保護すぎるのではという声も……

『ちょっと過保護じゃないかな。中学生になったんだしそろそろ放っておきなよ。本人がヤバいと思えばやるだろうし、やらないならそういう子ってだけ』

『過保護じゃなく過干渉かな……。親がいなかったら何もできなくなりそう』

中学生にもなれば自分で考え、自分で行動することを身につけて行かなくてはならないことも事実ではあります。小学生時代と比較すると、親が関与・干渉できないことも増えていきますしね。

そのような成長過渡期のなか、親があまり口出しをしてしまうことは、子どもの成長を妨げてしまうきっかけになってしまうかもしれない。ママたちはそのように感じているのかもしれません。

『なんでもかんでも親から手出し口出しするのはやりすぎ。子どもが助けを求めたときに力になるくらいの距離感が必要だと思う』

おそらくママたちは、子どもが中学生になったら一切関わらない方がいいと言っているわけではないと思います。子どもによっては関わってくれるなと思っている子もいるかもしれませんが、そうでなければ親は待つ・見守ることも必要かもしれません。その代わり、いつなんどき子どもが「助けて」というサインを出してもすぐに対応できるようにしておきたいですね。

子どもの性格・タイプによっては関わる必要もある

『親が関わらなくてもできているなら放置でいいけど、できていないのに放置するなら過保護と思われようと関わったほうがいい。もう中学生だから関わる必要はないって思い込んでいるのかもしれないけど、きちんと見てあげている親はたくさんいるよ』

『個人差がある。自主的に勉強ができる子に口出しをするのは過保護。でも口出しをすればやれるタイプの子にはやったほうがいい。他人がとやかく言うことじゃないと思うよ』

自分でやろうとできる子に対し、親があれこれ口出しをしてしまうと過保護だと判断されてしまうのかもしれません。しかし声がけなど、親が関わることで伸びる子どももいますよね。また親が関わらないとまったく何もしない子がいることも事実です。

このように子どもの個性や性格などをよく観察し、わが子の適性にあった関わり方を考えることで、過保護かそうでないかも変わってくるのではないでしょうか。

他人の判断より子どもの判断を優先しよう

『子どもの捉え方次第じゃないかな。親が関わってくることをイヤがっていないとか、親が関わることをありがたいと思っているなら協力したらいいと思う』

せめて中学生の間だけでも関わっていたいと考えている投稿者さん。ママ友さんから「過保護気味かも」と言われ、戸惑うお気持ちもよくわかります。子どものためによかれと思った言動も、過保護になっていればわが子が気の毒だと思うかもしれません。

では、お子さん自身は今のママの言動をどのように捉えているのでしょう。お子さんが、親の今のサポートを過保護と考えているのかどうか。子どもたちは小学校から中学校にあがり、目まぐるしく変わる学校生活のなかで、たくさんの困りごとを抱えているかもしれません。そのようなときママからの声掛けに救われている可能性もありますよね。関わってほしくなければそれなりの態度を示すでしょうし。

他人からの判断ではなく、子どもがどう判断しているかを優先して考えてもいいのかもしれませんね。よければ、ストレートに子どもに聞いてみてもよさそうです。もう中学生に思えるかもしれませんが、「まだ」中学生でもあります。子どもと関わりながら、親子のいい距離感や見守り方を考えていける時期かもしれませんよ。

文・櫻宮ヨウ 編集・荻野実紀子 イラスト・Ponko

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参考トピ (by ママスタコミュニティ
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