今回は山口市が企画したワーケーションプログラムに参加し、地元の農業や漁業を実際に体験させていただきました。通常は仕事の合間に"観光"を満喫することが多いのですが、各地の農業・漁業体験を挟むというのも新鮮! 農家に生まれた私でも、体験を通して今まで知らなかったことをたくさん知ることができ、学びの多い旅となりました。

ロケーションも抜群! 秋穂みかんの収穫体験

まず初めに訪れたのはみかんを生産している『やすみつ農園』さん。早生みかんの収穫体験を行いました。

  • 広大な敷地には、様々な種類の柑橘類が栽培されています

瀬戸内の温暖な気候を利用したみかん栽培は古くから盛んでしたが、高齢化や気候の変化等に伴い、年々事業者が減少しているのだそう。

  • 経営者の安光さん。何と、一代でみかん農園を築き上げたのだとか

みかんの出荷はもちろん、みかん狩り等も行っているので、地元の方や観光客の間でも人気のスポットとなっています。

  • 安光さんに収穫の仕方を教わった後、いざ実践

  • 楽しく収穫させていただきました~!

やすみつ農園さんはみかんの出荷だけではなく、加工品も多く作られています。

  • ジュース、マーマレード、チップス

パッケージもおしゃれで、贈り物にも最適。気になる方は是非、SNSなどをチェックしてみてください。

甘いかぼちゃに感動! 名産『阿知須くりまさる』の収穫体験

続いて『くりまさる』と呼ばれるかぼちゃを生産している阿知須地区という場所で、かぼちゃの収穫体験を行いました。

  • 阿知須地区のくりまさる農家さんが集結

古くからかぼちゃの栽培が盛んだった、山口市阿知須地区。1995年から強い甘みと栗のようなホクホクとした食感のある品種を『阿知須くりまさる』として、出荷するようになりました。

  • 大切に育てられたカボチャ。丁寧に収穫していきます

  • かわいい助っ人も登場!

  • 人生初となる、カボチャの収穫体験でした

収穫が一段落した後は、少し休憩。農家さんのご好意で、くりまさるスイーツをご馳走になりました。『阿知須くりまさる』の基準の⼀つに「糖度13度以上が⾒込まれるもの」とあるのですが、野菜とは思えないほどの甘さでスイーツとして全く違和感がなく、驚きました!

  • くりまさるのジェラート

  • くりまさるのシフォンケーキ

漁師の半日に密着! 漁業体験

最後にご紹介するのは、漁業体験です。漁師さんの朝は早く、5:30に大海漁協に集合。朝が弱い私も何とか起床し、合流することに成功しました。

船に乗り込み、まずは網に餌付け。

  • 餌はイワシでした

餌付けが終わったところで、いよいよ出発。スポットを見定め、網を仕掛けていきます。

  • ようやく朝日が昇ってきましたね

頃合いをみて、網を回収していきます。

  • 慣れた手つきで、どんどん仕掛けを回収していく漁師さん

  • お。釣れました!

  • 中には、こんな大物も

こちらはトラフグという魚で、この大きさのものが釣れることはあまりないことのよう。貴重な場面に立ち合わせてもらうことができ、うれしかったです。

  • 朝早くから、ありがとうございました!

午後からは、魚のさばき方を漁師さんに教わりました。

  • こちらも慣れた手つきで、フグをさばいていきます

  • 湯煎するとさらにおいしくなる部位もあるのだそう

  • 完成~!

目の前にこんなにフグ刺しがあるのは、人生で初めて……味わいながら、おいしくいただきました。ありがとうございました。

今回は、山口市の農漁業体験を中心にご紹介しました。続編では、ワーケーションにスポットをあて、ご紹介していきたいと思います。どうぞ、お楽しみに。

南谷有美(なんや・ゆみ)

カメラマン/ライター
2018年4月に認可外保育園の園長を退いてから、各地を巡る旅人に。リモートで仕事をしながら、好きな場所で好きなことをして生活しています。