小田急電鉄は10日、ラグビーオーストラリア代表(愛称「ワラビーズ」)の装飾を施した特急ロマンスカー・VSE(50000形)「ワラビーズ号」の営業運転を開始した。「ワラビーズ」のロゴステッカーを車体に掲出し、車内の座席ヘッドカバーも特別応援仕様に変更して運行された。

  • 小田急電鉄の特急ロマンスカー・VSE(50000形)を装飾した「ワラビーズ号」が運行開始(写真:マイナビニュース)

    小田急電鉄の特急ロマンスカー・VSE(50000形)を装飾した「ワラビーズ号」が運行開始

同社は今年4月、ラグビーオーストラリア協会とメジャーパートナーシップ契約を締結。9月から小田原市の城山陸上競技場でキャンプを行う「ワラビーズ」の来日を歓迎し、地域と一体となって応援する機運を醸成すべく、「ワラビーズ号」の運行や「ワラビーズ歓迎記念乗車券」(限定1,500セット)の販売、新宿駅・小田原駅の装飾、通勤車両への中吊りポスター掲出といった応援施策を進めていく。

小田急線は台風15号接近の影響で9月8日夜から9月9日午前にかけて長時間の運転見合わせとなり、9月9日に予定されていた「ワラビーズ」来日歓迎イベントと「ワラビーズ号」お披露目運行も中止となったが、9月10日は平常通りの運転に。「ワラビーズ号」も予定通り営業運転を開始することになった。

  • 特急ロマンスカー・VSE(50000形)の車体前面・側面に「ワラビーズ」のロゴステッカーを掲出

  • 運行初日の車内では、座席ヘッドカバーが「ワラビーズ」応援仕様に変更された

「ワラビーズ号」は特急ロマンスカー・VSE(50000形)1編成を使用し、車体前面・側面に「ワラビーズ」のロゴステッカーを掲出。運行初日の9月10日、上り「さがみ70号」で運行開始した後、新宿駅から下り「スーパーはこね13号」となって折り返した。新宿駅では9時44分頃、特急ロマンスカー専用の1・2番ホームに入線した。

車内の座席ヘッドカバーも「ワラビーズ」応援仕様となり、運行初日と「ワラビーズ」の試合実施日のみ、この特製ヘッドカバーに変更するという。9月20日に開幕するラグビーワールドカップ2019日本大会において、オーストラリア代表「ワラビーズ」は9月21日にフィジー代表、9月29日にウェールズ代表、10月5日にウルグアイ代表、10月11日にジョージア代表と試合を行う予定となっている。なお、「ワラビーズ」応援仕様の特製ヘッドカバーに関して、実施日を変更する場合があるとのこと。

「ワラビーズ号」を使用した下り「スーパーはこね13号」は10時0分に新宿駅を発車し、箱根湯本駅へ向かった。その後は新宿~箱根湯本間で上り「はこね12・26・40号」・下り「はこね31・47号」、新宿発藤沢行「ホームウェイ85号」、新宿発本厚木行「ホームウェイ21号」で「ワラビーズ号」を使用する予定。9月11日は運行予定がなく、9月12~30日は「スーパーはこね」「はこね」「ホームウェイ」などの一部列車で「ワラビーズ号」を使用する。小田急電鉄「ロマンスカー」のページ内でも「ワラビーズ号」の運行スケジュールが公開されている。

  • カウンターブースに小田原市と「ワラビーズ」「ハローキティ」のコラボグッズなど展示

  • 乗務員・駅係員が着用する「ワラビーズ」応援ピンバッジ

  • 「ワラビーズ歓迎記念乗車券」は新宿駅で1,000セット、小田原駅で500セットを販売

  • 新宿駅地上ホームのホームフラッグも「ワラビーズ」応援仕様に。ホームドアも装飾された

特急ロマンスカー「ワラビーズ号」の運行、その他の「ワラビーズ」応援施策の実施期間は11月3日まで。期間中、乗務員・駅係員も「ワラビーズ」応援ピンバッジを着用する。新宿駅では「ワラビーズ」応援仕様の地上ホームフラッグやホームドアの装飾を行い、小田原駅では改札内コンコースに顔出しパネルが設置される。