日本民営鉄道協会とJR旅客6社など各鉄道事業者は2日、共同で「暴力行為防止ポスター『よっぱらったら、何してもいいの?』」を制作し、12月9日から各社の駅構内や列車内に掲出すると発表した。

  • 列車内用のポスターイメージ

この取組みは、駅・列車内における駅係員・乗務員ら鉄道係員への暴力行為、利用者同士のトラブルによる暴力行為に対し、各鉄道事業者が連携して防止を呼びかけるもの。暴力行為件数の減少を図り、より安全に安心して鉄道を利用してもらえる環境の実現を目的としている。

制作されたポスターは、「よっぱらったら、何してもいいの?」という純粋なこどもの視点から疑問形のキャッチコピーを大きく打ち出すことで、利用者が一度立ち止まって考えてもらえるデザインとした。被害を受けた鉄道係員のイラストを描くことで、暴力行為が人を傷つけるという当たり前のことを再認識してもらえるような構成とした。

ポスターの掲出期間が飲酒の機会が増える年末年始期であることから、飲酒に起因する暴力行為の割合を記載し、とくに酔客による暴力行為防止を強く訴えかける。なお、ポスターの制作にあたり、警察庁および国土交通省からの後援を受けている。

この取組みの参加事業者は、日本民営鉄道協会加盟会社、JR北海道、JR東日本、JR東海、JR西日本、JR四国、JR九州、札幌市交通局、東京都交通局、横浜市交通局、名古屋市交通局、福岡市交通局、東京モノレール、ゆりかもめ、首都圏新都市鉄道、多摩都市モノレール、北総鉄道、横浜シーサイドライン、愛知環状鉄道、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)の計89社局。掲出枚数は駅構内に約7,100枚、列車内に約6万8,000枚。2019年12月9日から2020年2月8日まで2カ月間掲出される。