新型コロナウイルスはなかなか収束が見えず、厳しい2021年の始まりとなりましたね。2020年は「給料が下がった」「ボーナスがなかった」という悲痛な声も聞かれましたが、今年も経済的には厳しい状況が続きそうです。

そんな今だからこそ知っておきたいのが、家計管理のコツ。社会人3年目・都内で一人暮らしをしながら600万円の資産を築いている、インスタグラマ―「mii」さんにお話を伺いました。

miiさん

IT企業に勤めて3年目の25歳。都内で一人暮らしをしながら、貯蓄や投資などで600万円の資産をつくる。家計簿や節約レシピをInstagramブログYouTubeで公開している。フォロワーは約20万人。3月27日に、KADOKAWAより『20代からはじめる お金の貯まる暮らし方』(予定価格/税別1,300円)を出版予定。

前提として「ボーナスは絶対あるもの」と考えない

――2020年、冬のボーナスは支給されましたか?

miiさん:はい、22万8,621円でした。去年の冬は19万4,544円だったので、年次に合わせて増えている形になります。IT企業ですので、コロナによる大きな影響は受けなかったようです。

――ボーナスは何に使いますか?

miiさん:今のところ、何かに使用する予定はないので、一旦、貯金用の口座に全額を入れました。これは、将来のためのお金を貯金する口座です。友達や家族への誕生日プレゼントなど、何か買いたい時には、ここから捻出しようと思っています。

――コロナの影響で、ボーナスの使い道に変化はありましたか?

miiさん:特に変化はありません。個人的な考えですが、「ボーナスが入ったから◯円使う」という使い方はあまり良くないのかなと思います。ただ、ずっと欲しいと思っていたもの、必要なもの、誰かにプレゼントするものなどに使うのは、生き金としていいのではないでしょうか。

――ボーナスの支給額が少なく、家計が苦しいという方がいたら、家計管理に関してどんなアドバイスをかけられますか?

miiさん:ボーナスはあくまで会社の業績によりいただけるものですので、元々絶対あるものとして考えない方がいいかもしれません。日々のお給料でやりくりし、ボーナスがあれば「貯金額が増やせる!」くらいの認識でいると、考え方も楽になると思います。

節約で大事なのは"メリハリ"と"少しずつ積み重ねること"

――コロナ禍の今、家計管理において気を付けていることはありますか?

miiさん:コロナで外出できずストレスが溜まるので、お家で楽しめるゲームであったり、普段のご飯より豪勢なお取り寄せグルメであったり、家で楽しめるものにお金を使うようにしています。外出できないと、自然と支出は減ると思いますので、その分家でも我慢することはしません。

――とても楽しみながら節約や貯金に取り組んでいる様子が印象的ですが、どのようなことを工夫されていますか?

miiさん:初めの頃は、「貯金額がなかなか増えずにつらい、苦しい」と感じるかもしれません。でも、支出より収入が多くなれば、必ず貯金額は増えていきます。貯金額は、1,000円でも1万円でも、少しずつで構わないので、積み重ねること、継続することが大切です。「貯められた」という実績が、自分の成功体験となり、それ以降も継続できるようになると思います。また、達成できそうな目標を立てることも大切です。目標達成が、自分自身の自信につながります。

無理なく続けるためには、楽しむことが大切です。何でもかんでも節約するわけではなく、無駄なものにはお金を使わずに、必要なものにはお金を使う。メリハリをしっかりとつけることで、無理なく続けることができますよ。私もまだまだ勉強中ですが、皆さんの手助けになれば幸いです。

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2021年は700万円の貯蓄を目標にしているというmiiさん。Instagramやブログ、Youtubeでは、1年間で200万円の貯金を達成した家計簿や、食費月1万5,000円の節約・簡単レシピも紹介されています。ぜひのぞいてみてくださいね。