箱根登山鉄道は、台風19号の影響で運転見合わせとなっている箱根湯本~強羅間について、運転再開は2020年秋になるとの見通しを発表した。

  • 箱根登山鉄道箱根湯本~強羅間の運転再開は2020年秋との見通しに

同区間は台風19号の影響で、沿線各所において倒木や線路への土砂流入、斜面崩落による橋梁流失などの被害が発生。軽度の被災箇所は復旧作業を順次進めているが、大平台隧道から大沢橋梁付近、蛇骨陸橋から小涌谷踏切付近にかけて被災規模が大きいことから、復旧工事に必要となる撤去工事や搬入路整備を先行して進めつつ、早期復旧に向けた各種調査や関係機関との協議を実施してきたという。

こうした調査や協議を踏まえ、運転再開に必要な鉄道施設の復旧にかかる期間を考慮した結果、2020年秋の全線復旧をめざすこととなった。

運休している箱根湯本~強羅間では、箱根登山バスの路線バスもしくは代行バスの利用が可能。箱根登山鉄道では、箱根湯本駅を越えて強羅方面各駅まで利用する場合、目的地までの乗車券をあらかじめ購入するように呼びかけている。なお、バスによる代替輸送区間は交通系ICカードを利用できないため、箱根湯本駅まで交通系ICカードで乗車した場合、箱根湯本駅であらためて乗車券を購入する必要がある。