JR東海は10月1日、東海道本線岡崎~豊橋間で導入準備を進めていた「集中旅客サービスシステム」の運用を開始する。

東海道本線豊橋~岡崎間に「集中旅客サービスシステム」が導入される(写真は東海道本線豊橋行の普通列車)

「集中旅客サービスシステム」は、案内センターのオペレーターがカメラを通して駅の状況を把握するとともに、利用者の質問への対応や声かけ、案内放送などを遠隔で行うシステム。これにより、駅係員が不在となる早朝や夜間にサービスを停止していたきっぷの購入・精算・ICカードへのチャージなど、列車を運行するすべての時間帯で行えるようになる。同システムは2013年10月から武豊線に導入されており、これが2例目となる。

これにともない、9月30日をもって駅係員によるきっぷの販売が終了となるが、10月以降も必要な場合は係員が駅に出向き、対応する。システムを導入するのは相見駅、幸田駅、三ケ根駅、三河塩津駅、三河三谷駅、三河大塚駅、愛知御津駅、西小坂井駅の計8駅。このうち幸田駅と三河三谷駅に、これら8駅に出向く係員も配置する。

指定席券購入のニーズが高い幸田駅には、遠隔サポート機能を備えた指定席券売機を新たに設置。従来の指定席券売機で購入できる新幹線指定席特急券に加え、オペレーターの遠隔対応により、証明書を必要とする割引のきっぷなども購入できる。