西武鉄道は2日、同社最大の車両検修施設を特別に一般開放する「西武・電車フェスタ 2018 in 武蔵丘車両検修場」を開催した。近江鉄道(西武グループ)の開業120周年を記念し、近江鉄道100形のカラーリングを施した101系の先行展示も行われた。

  • 水色の車体に白帯が入った西武鉄道101系。台車入れ作業の実演にも使用された

101系は片側3ドアの通勤車両。現在は4両編成でおもに多摩川線・多摩湖線のワンマン運転区間にて運用されている。従来の黄色い塗装の編成に加え、伊豆箱根鉄道1300系と同色の編成、かつて701系に採用されたレッド・ベージュの「赤電色」の復活塗装を施した編成、101系デビュー当時の塗装色であるイエロー・ベージュのツートンカラーを施した編成も活躍中。今回お披露目された近江鉄道100形のカラーリングを施した101系について、運行に関する詳細は後日発表予定だという。

「西武・電車フェスタ 2018 in 武蔵丘車両検修場」では、水色の車体に白帯をまとった近江鉄道100形カラーの101系が会場内の4カ所で展示された。

先頭車の1号車は物販コーナー付近に展示され、近江鉄道開業120周年記念のヘッドマーク(レプリカ)を前面に掲出。4号車は台車入れ作業の実演用に使用され、11時から行われた実演ではリフティングジャッキを使って車体を持ち上げ、台車入れ作業を行う様子を多くの来場者が見守った。中間車の2号車は「電車ぐるぐる巡りツアー」で使用された。3号車は飲食コーナー付近に置かれ、シートを外した車内の様子や床下機器も間近に見ることができた。

  • リフティングジャッキを用いて車体が持ち上げられ、台車入れ作業が行われる

  • 近江鉄道100形のカラーリングとなった101系。ヘッドマーク(レプリカ)も掲出

  • 会場への臨時直通電車も運行。20000系「L-train」などが使用された

  • 「ぐでたまステージショー」が行われ、会場に「ぐでたま」フォトスポットも。正午からの電車撮影会では「ぐでたまスマイルトレイン」などが展示された

イベント開催にあたり、武蔵丘車両検修場へ直通する臨時列車も運行。会場では鉄道部品・鉄道グッズ販売をはじめ、トラバーサー乗車体験、パンタグラフ・表示器(LED)操作体験、主制御器操作体験、車輪転がし体験など、体験コーナーも充実していた。保線機械や台車、床下機器の展示も行われた。

会場に設けられたメインステージでは、西武鉄道とのコラボキャンペーンを展開中の「ぐでたま」が登場してのステージショー、立川真司さんのものまねライブ、クラシックデュオ「スギテツ」のミニライブなども行われた。電車撮影会では30000系「ぐでたまスマイルトレイン」と20000系「L-train」が展示され、開始前から300人以上の鉄道ファンらが並んだという。今年は天気にも恵まれ、多くの来場者で盛況だった。

  • 近江鉄道100形カラーリングの101系。中間車2両も会場内に展示された

  • 「西武・電車フェスタ 2018 in 武蔵丘車両検修場」会場内の様子。保線機械の展示やトラバーサー乗車体験なども行われた