JR貨物は10日、台風24号の影響で一部区間が不通となっていた山陽本線の運転再開後の貨物列車運転計画などについて発表した。山陽本線の貨物列車運転中止の対策として実施していた貨物列車迂回運転およびトラックによる代行輸送の終了時期も発表された。

  • 山陰本線を走行する迂回貨物列車。「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」との交換も見られた

山陽本線は9月30日に日本列島に上陸した台風24号の影響で、光~下松間において土砂流入が発生。同区間を含む柳井~下松間が運転見合わせとなっていたが、10月13日に運転再開予定とJR西日本が発表している。岩国~新南陽間で貨物列車の運転を中止していたJR貨物も、10月13日から貨物列車の運転を再開する予定となった。

これにともない、伯備線・山陰本線・山口線経由で運行されてきた迂回貨物列車に関して、下りは10月10日の名古屋貨物ターミナル発、上りは10月11日の福岡貨物ターミナル発が最終列車に。迂回区間となる岡山貨物ターミナル~幡生操車場間は下り・上りともに10月11日の運行が最終となる。トラックによる代行輸送は10月12日をもってすべて終了する。

  • 迂回貨物列車は下り・上りともに10月11日の運行が最終となる

山陽本線が運転再開する10月13日、貨物列車は「下り 98~3098~2071列車」(札幌貨物ターミナル発福岡貨物ターミナル行。広島貨物ターミナル駅5時20分頃発)・「上り 1050列車」(福岡貨物ターミナル発東京貨物ターミナル行。広島貨物ターミナル駅9時0分頃着)から運転再開予定とされた。

ただし、運転再開後も完全復旧に向け、引き続き作業を行う時間を確保する必要があり、完全復旧まで徐行運転を必要とする区間もあることなどから、一部列車で運休・時刻変更などが発生する。本州・九州間の貨物列車のうち下り3本・上り3本が山陽本線を含む区間で運休(上り1本は全区間運休)となるほか、始発駅時刻20分以上繰上げ・終着駅時刻20分以上繰下げ、途中駅での作業変更等が生じるとのことだった。運転計画については再開後の運転状況や完全復旧に向けた工事の進捗状況などにより、今後変更となる場合もある。