「本物の出会い 栃木」デスティネーションキャンペーン実行委員会(栃木DC実行委員会)とJR東日本、東武鉄道は14日、「本物の出会い 栃木」アフターデスティネーションキャンペーン(アフターDC)を4月1日から6月30日まで開催すると発表した。その一環でさまざまなイベントを開催し、イベント列車の運行も行う。

  • JR東日本の「リゾートしらかみ」を使用した「リゾートぶなからすやま」を運転

アフターDCでは「花」「食」「温泉」「自然」「歴史・文化」の5つのテーマを切り口に、県内各地域でバラエティ豊かな「本物の出会い」を体感できる旬な特別企画を用意。JR上野駅構内で開催する栃木産直市(3月7~9日)会場にて、アフターDCのスタートへ向けたキックオフイベントを開催するほか、4月6日にJR宇都宮駅でアフターDCのオープニングセレモニーを開催。アフターDCの最終日となる6月30日には、JR小山駅にてクロージングセレモニーの開催が予定されている。

期間中にイベント列車も運行され、JR東日本が「リゾートしらかみ」として運転している車両をアフターDCのオープニング列車「リゾートぶなからすやま」として栃木県内を初めて運転。「なつかしの新特急なすの」「スペーシア那須野号」も運転される。東武鉄道では、「スカイツリートレイン」634型や白い特急車両350型で行くいちご狩り列車「いちご食べ放題号」を運転するほか、特急車両「リバティ」の運行開始2周年を記念した「500系リバティデビュー2周年記念号」を運転する。

アフターDCのオープニング列車として運転される「リゾートぶなからすやま」は、秋田県・青森県を結ぶ五能線で運転される「リゾートしらかみ」のブナ編成(HB-E300系4両編成)を使用し、4月6日に浦和駅から烏山駅まで運転。全車指定で、往路は浦和駅7時37分発・烏山駅10時6分着、復路は烏山駅14時50分発・大宮駅16時59分着。停車駅は浦和駅・大宮駅・久喜駅・小山駅・宇都宮駅・宝積寺駅・烏山駅(浦和駅は往路のみ)とされている。

宇都宮~烏山間の車内で那須塩原市在住の高校生による津軽三味線の演奏が行われるほか、往路列車で烏山駅まで乗車する人に粗品のプレゼント、烏山駅で地元那須烏山市による出迎え・見送りやオリジナルノベルティの配付、こども駅長制服体験、烏山線ヘッドマーク展示などのイベントを予定している。那須烏山市による鉄道ファン必見の車両保存基地への無料送迎も実施する。

  • 185系を使用した「なつかしの新特急なすの」も登場

「なつかしの新特急なすの」は、かつて宇都宮線で運転された「新特急なすの」のヘッドマークを再現したアフターDCの目玉列車で、5月26日に上野駅から黒磯駅まで運転。グリーン車1両を連結した185系7両編成を使用し、全車指定で、往路は上野駅8時3分発・黒磯駅10時13分着、復路は黒磯駅14時4分発・上野駅16時31分着。停車駅は上野駅・赤羽駅・浦和駅・大宮駅・久喜駅・古河駅・小山駅・石橋駅・宇都宮駅・矢板駅・西那須野駅・黒磯駅されている。往路列車で黒磯駅まで乗車した人に粗品のプレゼントがある。

東武鉄道の車両を使用したイベント列車も設定。いちご狩り列車「いちご食べ放題号」は4月6・7日に浅草駅から東武宇都宮駅間まで運転され、4月6日は「スカイツリートレイン」634型4両編成、4月7日は白い特急車両350型4両編成を使用する。両日とも全車指定で、浅草駅10時40分発・東武宇都宮駅12時47分着で運転。栃木名産のいちご狩りと、宇都宮餃子がたっぷり入った昼食を楽しめるという。

  • 東武鉄道の特急車両「リバティ」が東武宇都宮線へ

特急車両500系「リバティ」の運行開始2周年を記念した「500系リバティデビュー2周年記念号」は、4月21日に浅草駅から東武宇都宮駅まで運転。500系3両編成を使用し、全車指定で、浅草駅10時40分発・東武宇都宮駅12時47分着で運転される。「リバティ」が東武宇都宮線に営業運転として初入線するほか、乗車記念品として栃木レザーを使用した特製「リバティペンケース」のプレゼントがある。

アフターDCのフィナーレを飾る列車として運転される「スペーシア那須野号」は、東武鉄道の特急車両100系「スペーシア」(6両編成、うち1両はグリーン個室)を使用し、6月30日に大宮駅から那須塩原駅間まで運転。全車指定で、往路は大宮駅8時32分発・那須塩原駅10時22分着、復路は那須塩原駅16時51分発・大宮駅18時50分着。停車駅は大宮駅・久喜駅・小山駅・宇都宮駅・宝積寺駅・那須塩原駅となる。往路列車で那須塩原駅まで乗車した人に粗品のプレゼントがある。