西武鉄道が3月14日にダイヤ改正を実施。東京メトロも同日に有楽町線・副都心線のダイヤ改正を行う。平日夕夜間に東京メトロ有楽町線から西武有楽町線・池袋線へ直通する有料座席指定列車「S-TRAIN」は運転区間が延長され、停車駅が追加される。

  • 「S-TRAIN」にも使用される西武鉄道の車両40000系

平日夕夜間の「S-TRAIN」は現在、18~22時台の毎時0分に豊洲駅を発車する所沢行を5本運転。ダイヤ改正後は5本とも豊洲発小手指行となる。運転区間の延長にともない西所沢駅・小手指駅に停車するほか、練馬駅にも新たに停車する。

ダイヤ改正後も有楽町線内の停車駅(豊洲駅、有楽町駅、飯田橋駅)は乗車専用、西武線内の停車駅(練馬駅、石神井公園駅、保谷駅、所沢駅、西所沢駅、小手指駅)は降車専用となり、指定料金は一律で大人510円。練馬駅と保谷駅で「S-TRAIN」から各駅停車へと接続し、通過駅においても利便性・速達性が向上する。西所沢駅で西武球場前行に連絡し、小手指駅で飯能行との接続(「S-TRAIN109号」を除く)も行われる。

東京メトロ有楽町線はダイヤ改正に合わせ、利便性向上を目的とした列車の増発を行う。平日・土休日ともに日中時間帯の運転間隔を現行の6分間隔から5分間隔とし、新木場~小竹向原間で1時間あたり2往復増発。これにともない、西武有楽町線(小竹向原~練馬間)も毎時上下2本ずつ増発される。あわせて西武線内を快速急行として運転する列車(「Fライナー」を含む)の停車駅が一部変更され、新桜台駅は通過となる。

  • 西武池袋線を「Fライナー」快速急行として走行する東京メトロ有楽町線・副都心線の車両10000系

有楽町線では平日の9時台に新木場~池袋間1本、10時台に池袋~新木場間2本を増発。平日夕夜間に新木場方面へ9本、和光市方面へ10本を増発する。土休日も7時台に和光市~新木場間1本、8時台に新木場~小竹向原間1本を増発し、夕夜間に新木場方面へ9本、和光市方面へ7本を増発。副都心線も一部列車の運転時刻・行先が変更される。

西武有楽町線・池袋線では、平日20~23時台に小竹向原駅を発車する下り練馬・所沢方面の列車について、増発や行先変更を行うことで運転間隔を平準化し、小竹向原駅での乗換え時間の短縮を図る。平日深夜の池袋線では、23時台の下り小手指行1本を飯能行とし、運転区間を延長。保谷発池袋行の上り終電車はダイヤ改正後、始発駅が石神井公園駅に変更されるため、保谷駅・大泉学園駅の上り終電車は2分繰上げとなる。

その他、平日16時台に池袋駅を発車する現行の下り所沢行2本が西武球場前行となり、運転区間が延長される予定。平日・土休日の保谷発池袋行の上り初電車は4分繰上げ(保谷駅4時25分発・池袋駅4時48分着)となり、池袋駅にてJR山手線(外回り)へ余裕をもって乗り換えられるようになる。池袋線の線路改良工事完了等にともない、優等列車の一部区間で所要時間が短縮され、池袋~石神井公園間が最速8分、池袋~所沢間が最速21分となるなど、速達性が向上するという。