JR西日本は19日、蒸気機関車C56形の「SL北びわこ号」での最終運転について発表した。「ポニー」の愛称名を持つC56形が牽引する「SL北びわこ号」は5月27日をもって運行終了。夏以降は「デゴイチ」などの愛称名を持つD51形が同列車を牽引する機関車となる。

  • 蒸気機関車C56形160号機(写真は2017年9月2日に運行された「SL『ありがとうレトロ客車』号」)。5月は山口線に続き、北陸本線「SL北びわこ号」でも最終運行を迎える

蒸気機関車C56形はこれまで山口線の「SLやまぐち号」、北陸本線の「SL北びわこ号」などを牽引してきたが、山口線での運行は5月5日の「SLやまぐち号」(D51形との重連運転)、5月6日の臨時列車「『ありがとうC56』号」をもって終了することが発表されている。1995(平成7)年8月から湖北路で活躍してきた「SL北びわこ号」についても、5月27日をもってC56形牽引による運行を終えることが発表された。

今春も「SL北びわこ号」は北陸本線米原発木ノ本行の下り2本(米原駅10時9分発・13時16分発)を設定し、12系客車5両(全車指定席、定員424名)をC56形160号機が牽引。今後は3月25日と5月27日の運行が予定されており、3月25日の指定席はすでに満席(3月19日10時時点)となっている。5月27日の「SL北びわこ号」の指定席券(大人520円・こども260円)は4月27日10時から、おもな駅の「みどりの窓口」などで販売開始される。

「SL北びわこ号」の車内では「当社社員がご乗車のお客様の写真撮影など、思い出作りのお手伝いをいたします」(JR西日本)とのこと。木ノ本駅でもさまざまなイベントが開催される。