東武鉄道は27日、東武アーバンパークライン(野田線)で2020年3月に実施するダイヤ改正について発表した。大宮~船橋間の全線で急行を運転するほか、特急「アーバンパークライナー」の拡充、最終列車の時刻繰下げなどを予定している。

  • 東武アーバンパークラインで2020年3月にダイヤ改正。急行を全線で運転する

東武アーバンパークラインは今年度中に逆井~六実間(約3.9km)が複線化され、運河~船橋間で急行運転を開始する予定とされていた。今回の発表によれば、東武アーバンパークライン全線で急行を運転し、大宮~船橋間で最大16分、柏~船橋間で最大11分の所要時間短縮を図るという。急行の停車駅は大宮駅、岩槻駅、春日部~運河間の各駅、流山おおたかの森駅、柏駅、高柳駅、新鎌ケ谷駅、船橋駅となる。

ダイヤ改正後の急行は日中の10~15時台に大宮~船橋間で毎時2本運転。新規に急行運転を開始する運河~船橋間の所要時間は34分、全区間乗車した場合の大宮~船橋間の所要時間は76分とされた。柏~船橋間では朝ラッシュ時間帯(6~9時台)や夕夜間(16~22時台)にも急行を毎時2本運転。大宮~柏間では平日朝夕と土休日の朝・夕夜間に区間急行(大宮~春日部間で急行運転)を新設し、運河~柏間の列車頻度を確保する。

特急「アーバンパークライナー」は特急車両「Revaty(リバティ)」を使用し、現在は平日夜間に浅草発大宮・野田市行や大宮発運河行の列車を運転。ダイヤ改正後、平日夜に柏駅を始発とする清水公園・春日部方面の「アーバンパークライナー」が新設される。

  • 特急「アーバンパークライナー」にも使用される特急車両「リバティ」

JR線と接続する大宮駅・柏駅・船橋駅をはじめ、他社線と接続するジャンクション駅で最終列車の繰下げも実施。大宮駅ではJR宇都宮線・高崎線・埼京線の最終列車と接続するほか、流山おおたかの森駅でつくばエクスプレスの最終列車、柏駅でJR常磐線の最終列車、新鎌ケ谷駅で北総鉄道の最終列車、船橋駅でJR総武快速線の最終列車と接続。最大30分の繰下げにより、深夜の都心からの帰宅をより便利にするという。