東京都交通局は、ホームドアの整備が完了していない都営浅草線の15駅に関して、2023年度までに整備完了をめざし、工事を進めると発表した。

  • 都営浅草線に設置するホームドアのイメージ

東京都交通局では、2019年度までに都営三田線、都営大江戸線、都営新宿線の全駅と、都営浅草線の新橋駅、大門駅、三田駅、泉岳寺駅でホームドアの整備が完了しており、都営浅草線の残る15駅が未整備となっている。

2021年秋以降、東銀座駅から本所吾妻橋駅に向かってホームドアを設置する工事を開始し、本所吾妻橋駅に設置した後は高輪台駅から西馬込駅に向かって工事を行う。2023年度までの整備完了をめざしている。なお、押上駅は整備主体となる京成電鉄が整備を行う。

工事期間中のホーム上の安全対策として、すべての駅で駅係員によるホーム監視と警備員の配置を実施し、視覚に障害を持つ利用者への声かけを徹底するなど、安全の確保を図る。工事中の駅では、ホーム上の警備員を増やすとともに、自動音声案内装置を設置し、音声による案内を行う。

各駅の工事予定日など、工事に関する情報は順次、駅や東京都交通局のサイト上に掲載する。都営浅草線リニューアルプロジェクトの特設サイトにおいて、ホームドア整備のPR動画も配信する。

  • 都営浅草線のホームドアのしくみ

都営浅草線は複数の鉄道事業者による相互直通運転を行っており、車両の編成数や扉の数の異なるさまざまな列車が運行されている。従来の方式でホームドアを導入すると、各事業者で車両改修が必要になり、多くの経費と時間がかかってしまう。

そこで、車両の改修を必要としないQRコードを用いたドア開閉連動技術を採用し、これらの課題を解決した。今回の工事も、先行整備した4駅と同様、QRコードを用いたドア開閉連動技術により制御する。具体的には、ホーム上のカメラ(読取り装置)で車両ドア数と編成車両数などの情報と、車両ドアに貼り付けたQRコードの動きを検知し、車両ドアの開閉に合わせてホームドアを開閉する。

この技術は、東京都交通局とデンソーウェーブが共同開発し、地下鉄では都営浅草線が初採用。他の鉄道事業者におけるホームドア整備の一助となるよう特許をオープンにしており、すでに京急電鉄、神戸市交通局(神戸市営地下鉄)で実用化されているほか、JR東海での実証試験が始まるなど、鉄道各社に広まり始めている。