7日開幕する第99回全国高校野球選手権大会。大会第3日の第3試合で聖光学院(福島)と対戦が決まった県代表のおかやま山陽(浅口市)ナインを率いる堤尚彦監督(46)が、大舞台を前に意気込みを語った。
堤監督は、兵庫県加東市出身。東北福祉大を卒業し、在学中に教員資格を取得した。おかやま山陽の監督就任は平成18年。それまでは東京での生活も長く、「当初は随分と田舎なんだなと思った。でも朝起きれば玄関前に多くの野菜の差し入れがあるなど、熱烈な地域の期待を実感した。ようやく応えられた」と笑う。3日の地元・浅口市役所での壮行行事では、市民らを前に万感の思いがこみ上げた。
県大会7試合で59得点、3割9分近くの高打率でチームを優勝させ、春夏通じて初の甲子園に導いた。鋭く振り抜くだけでなく、手元での球の変化にも柔軟に対処する打者を育成し、関係者からは「岡山にはない、しなやかな新タイプの野球」と評された。