JR北海道はこのほど、北海道胆振東部地震の被害に対する当面の取組みとして、宣伝・プロモーション活動や利用促進企画、リゾート列車「ノースレインボーエクスプレス」を使用した観光列車の特別運転など観光復興を実施すると発表した。

  • 「ノースレインボーエクスプレス」を使用した「元気です 北海道号」は11月17日に運転

9月6日に発生した北海道胆振東部地震の影響により、新千歳空港駅や北海道新幹線の利用人員は大きく落ち込み、その後の3連休等でやや回復傾向となったものの、今後の動向は不透明な状況となっている。JR北海道は宣伝・プロモーション活動として、北海道・北海道観光振興機構等が実施する「元気です北海道~We are GENKI HOKKAIDO」キャンペーンと連携。ロゴ等の露出強化などにより、キャンペーンを積極的にPRするという。

北海道の玄関口を結ぶ快速「エアポート」や「はこだてライナー」のロゴラッピング、北海道の観光素材をPRする特設ブースの開設なども実施。海外に対してもロゴ等の露出強化などによりキャンペーンを積極的にPRするとともに、海外での北海道セミナー開催や旅行博出展を通じ、北海道への誘客を図るとしている。

利用促進企画では、JR東日本や航空会社が北海道へ送客するための商品造成や宣伝によって協力。「首都圏・仙台 - 新函館北斗間」に北海道支援商品として「お先にトクだ値スペシャル・スーパーモバトクスペシャル」を緊急設定するほか、「大人の休日倶楽部パス東日本・北海道スペシャル」の追加設定、専用パスを利用して道東・道北の対象エリアの特急・快速・普通列車が乗り放題となるJAL&JR北海道「感動“新”発見ひがし&きた北海道」キャンペーンの実施、新千歳空港~札幌~小樽間のJR線が1日乗降り自由となる「JR北海道 ANAキャンペーンパス」の設定などが行われる。

観光列車では、リゾート列車「ノースレインボーエクスプレス」を使用した「元気です 北海道号」を11月17日に特別運転。往路は新駅舎開業となる苗穂駅を7時47分頃に発車し、小樽駅・余市駅・倶知安駅を経由してニセコ駅に10時51分頃に到着する。復路はニセコ駅を15時24分頃にに出発し、倶知安駅・余市駅・小樽駅を経由して札幌駅に18時30分頃に到着する。

他にも「ノースレインボーエクスプレス」を使用した貸切観光列車として、10月18・21日出発限定の「JR北海道×JTBメディアリテーリング 北の大地 北海道・秋のグルメと紅葉眺望列車の旅」をはじめ、12月以降も旅行会社が貸切観光列車を使用したツアーを計画中とのこと。