戦争中に、騙されたり無理やりに　戦場に連れて行かれて、日本軍の性奴隷とされた女性たちは、戦後もその地獄の苦しみから解放される事はなく、苦悩の日々を過ごしました。

しかし、1991年8月金学順さんが初めて名乗り出てから、その勇気に力を得て、アジアの各地区被害女性たちが告発をしました。

　韓国・ソウルの日本大使館前で日本政府の謝罪と賠償を求める水曜デモが始まったのは1992年1月でした。それから20年間、1000回目を超えた今も被害女性たちと支援者は毎週水曜日に日本大使館前に集まり、訴え続けていますが、日本政府は未だに誠意ある謝罪をした事がありません。

　昨年、韓国政府が韓国憲法裁判所の決定に基づいて日本政府に外交交渉を申し入れましたが、日本政府は、「日刊請求権協定」で解決済みとして応じようとしません。それどころか、野田首相は「人道的立場から知恵を絞る」と言いながら、日本大使館前の「平和の碑」の撤去を求めたり、5月にオープンした「戦争と女性の人権博物館」の展示に抗議し、さらにアメリカに建てられた「慰安婦」の追悼碑の撤去も求める等、到底謝罪の気持ちがあるとは思えません。

　被害女性たちの願いは、もう誰ひとり自分たちのようなひどい目にあわない平和な社会を作る事です。過去の過ちを反省してこそ責任ある未来を築く事ができます。子供達の未来の為に、この世から戦争と女性への暴力を無くす為に、一刻も早い日本軍「慰安婦」問題の解決を求めます。

　今年も8月15日を前にして、韓国・挺身隊問題対策協議会（挺対協）が呼びかけ、戦時性暴力に反対し、日本軍「慰安婦」問題の解決を求める水曜デモが世界各国・地域で行われます。戦後67年を迎えても未だにあの戦争の記憶と苦しみから解放されていない被害女性たちに、今こそ人間の尊厳を取り戻しましょう！


　集会 18:30〜 中之島女神像前(大阪市役所南側 地下鉄・京阪「淀屋橋」駅下車徒歩5分

　デモ 19:10〜 梅田まで