今回のラマノフリアレポートは、第3世界からの移民たちと彼らが抱える苦闘がテーマである。常に厳しい状況ではあるが、移民たちは、彼らの音楽や料理、アートなど彼ら自身の文化を通じて、その痛みを和らげてくれる。 Arepaz Immigrante Orchestraは、彼らの伝統文化と移民としての苦悩や最先端のアーバンカルチャーを融合させようとしている。今回は、全ての移民たちへの私からの称賛をヴィジュアルでレポートしよう。(La Mano Fria)
La Mano Fria コロンビア人の父親とコスタリカ人の母親を持つグラフィックアーティスト、レーベルオーナー。クイーンズで育ち、1994年までは、本場NYCのグラフィティライターとして活動するが、コスタリカに住む社会学者の叔父などの影響で、同年より自身のアートにラテンアメリカの視点からの社会的メッセージを込めるという現在のスタイルをスタートさせる。その後、マイアミへと移住し、Beta Bodega、Rice and BeansなどのIDMレーベルを立ち上げ、SchematicやMerckなどと共にマイアミをアンダーグラウンド・エレクトロニックミュージックの最先端都市として認知されるまでにシーンを成長させる(例えば、WARPデビュー前のまだ無名だったPrefuse73のファーストシングルは、Beta Bodegaからリリースされている)。その後、2002年にヒップホップレーベルBotanica del Jibaro、近年新たにインストゥルメンタルレーベルArepazを立ち上げ、CYNE、Epstein、Seven Star、Climber、Soarse Spoken、Deviant…など数多くの才能あるマイアミのアーティストたちの楽曲をリリースしている。それらレーベル作品のアートワークすべてを手掛け、また2006年にはT-Shirtsに深いメッセージを刻んだグラフィックアートを落とし込む形でRice and Beansを復活させている。レーベル、Tシャツ、ブック、ペイント、ポストカード、ニュースレター、ウェブサイトなど、伝えたいメッセージを様々なプロダクトにのせて世界に送る活動を続けている。