$日記->LOVE Revolution 21

今から十数年前に二丁目でとあるイベントが開催されました。当時流行っていた某国産オンラインゲームに関連したもので、内容としては当時よくあるファンが集まるタイプのイベントだったのですが、一つだけ他にはない特徴がありました。それは

「イベント独自の同人誌を販売する」

ゲーム内のキャラクターをモチーフにした、俗に言う「薄い本」を会場で販売していたのです。
当時そのゲームもプレイしていて、しかも参加された作家さんの一人が久々に執筆されたということもあり、当日その本を購入するためだけにイベントに遊びに行ったのでした。

イベントで同人誌を売るというのは当時では本当に珍しいことでよく覚えているのですが、『いつかつんパラ。でも同人誌を出したいな〜』としばらく思い続けていました。

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その後時が経ち2023年、TwitterのTLでとある本の情報が流れてきました。

「テイク11 ~宇多田ヒカルリスペクトBLアンソロジー~」

イラストレーター/漫画家の野田づんたさんが企画した同人誌で、タイトルの通り宇多田ヒカルの曲からインスパイアされた漫画を、複数名の作家さんでそれぞれ短編として描いたものをまとめたアンソロジーでした。
それを見た私はものすごい衝撃を受けまして、それと共に

『ハロプロの楽曲で同じようにすれば、つんパラ。で販売できるのでは？』

と考えたのです。
しかし私は同人誌が好きなだけで、絵や漫画が描けるわけではなく、ましてアンソロジーなど作ったことがない。
幸いにも周りに絵を描く友人は数名いたので、彼らに合う度こういうことをやりたいんだけどね〜という話は都度してきていましたが、そこからどう進めればいいか分からず、ずっとモヤモヤを抱えていました…

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そんなある日、前述のづんたさんの話をしていた際のこと

「づんたさん、過去につんパラ。来てたみたいよ？」

…根っからのネトスト気質な私は、づんたさんのTLをひたすら遡って情報収集(怖)すると、数は少ないながらも「◯億年LOVE」のオマージュイラストや、「◯なかん卒業」イラストなどのを発見。

『…あれ、もしかしてづんたさんもハロヲタ？』

しかし根っからの陰キャ気質な私はそこでリプやDMなどで聞くこともできず、どうしようか悩んでいた結果

『野郎フェスで御本人のブースに突撃してみよう！！』

という無謀な賭けに出たのでした…

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さらに時が経ち2024年春の野郎フェス。即売会に行くのも十年以上振り且つ会場も初めて行くところでドキドキだったのですが、友人と一緒に産業プラザPiOへ。
づんたさんのブースで名前を名乗ると、向こうはつんパラ。DJとして知ってたようで(嬉)軽くご挨拶したあとに、衝撃の一言が

「次はハロプロアンソロやってみたいんですよね〜」

『ぜひ協力させてください！！！！』

その場で即答してしまいました
直ぐ連絡先を交換し、その後チャットやボイスミーティングで何度か打ち合わせを重ねまして、基本的にアンソロに関してはづんたさん側主導で進めつつ、私の方で紹介できそうな作家さんを斡旋したり、つんパラ。側での協業体制などを進めていったのでした。
同人誌作成は完全なる素人ながら、OSHさん＆悠さんと協力して色々案を出したり
また協業の一環としてつんパラ。レポ漫画を描いていただいたりしました
(イベントレポ漫画を描いてもらうのも一つの夢だったので、これも物凄い嬉しかったな…)

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そして今年の春、先日開催した「つんパラ。 22nd ポップミュージック」にて長年の夢だった

「ラブレボ！〜ハロプロリスペクトBLアンソロジー〜」

をイベントで頒布することができました！！
当日は初めてのイベント頒布だったのでどうなるか不安だったのですが、
蓋を開けてみたら開始2時間程で予定冊数すべて完売！という快挙も成し遂げました！！
当日入手していただいた皆様、本当にありがとうございます！！

過去つんパラ。では担当特集のテーマやショーなどで突発的に考えたものを進めた事はありましたが、
今回のアンソロに関しては、構想含めると２〜３年かけて計画してきたものであり、
また途中で私が心疾患という大病も患いつつも何とか形にして世に出すことができたという意味では
イベント史上過去１に感慨深い出来事となりました。
正直、私の仕事はほぼ斡旋とアイディア出しや調整しかなく、メインはぼほぼづんたさん＆各作家さん
のおかげだと思っていますが
そんな私の夢を叶えていただいて、そして少しでも関わることができて本当に嬉しかったです。

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長年の夢がかなったし、これでもう思い残すことは…
と、イベント終了後直後は考えたのですが一度成功しちゃったのもあり、
個人的にも続編が見たい！！あの作家さんにも参加してもらいたい！！
という新しい夢がうっかり溢れ出てしまったので、
落ち着いたらまた次の夢を叶えるために動いて行こうと思います♪