mixiユーザー(id:68201188)

2023年02月05日11:38

138 view

祇園祭 宵山

宵々山  (2019)

フォト

 きょうは祇園祭の宵宮、いわゆる「宵々山」で、例年お声かけいただく、いまから450年ほど昔からつづく薬屋さんだった町家にお邪魔しました。まだ明るいうちから通りは人また人の波。昨日が雨だったので、その分まで、雨上がりのきょう、繰り出してきた感じです。

フォト
 お目当ての太子山の会所である町家の前は、暖簾を分けて見世の間を覗く見物客でごった返していました。

フォト
 きょうはお座敷も招かれた客でいっぱい。静かな離れの部屋で、ほかの3人の方と同席させていただいて、一献かたむけ、手作りの本当に美味しい鯖寿司や赤飯をいただきながら、ついお喋りして長居させていただき、粽を頂戴して外に出るとようやく夕闇に包まれ、提灯の明かりが浴衣姿もたくさん混じる通りをゆく人たちの姿をやわらかに映し出していました。

フォト
 粽を売るかわいらしい子供たちの声が路地に響きます。

フォト
 帰りにいくつか路地を覗いて、油天神山、木賊山などを見ながら、歩行者天国になっている四条通へ出て人n流れに沿って東へ歩き、地下鉄の駅へ。

フォト
 これは函谷鉾。

フォト
 月鉾。

フォト
 こんなふうに浴衣姿の女性と二人で宵山の鉾町を歩いたこともあった・・・かな(笑)

 明日は山鉾巡行の前夜、もっと人出が多いかもしれませんが、まだ宵宮に訪れたことがないかたは是非一度はどうぞ。鉾町の町家がふだんは蔵にしまってあるお宝を見世の間へ飾って、どなたでもご披露されていて、街中が古美術ギャラリーになる年に一度の機会なので、立ち並ぶ露店でいろいろ食いしんぼするのもいいけれど、ちょっとそういうのも覗いて見られると、ほかではできない体験ができるかもしれません。

2019/07/16


宵山 (2018)

フォト
 きょうは祇園祭の宵山。昨日はいわゆる宵々山で、久しぶりに帰省した長男と夕方ほんの少し日中の猛暑がやわらいだころに街へ。

フォト
 例年宵宮にお招きくださる秦家住宅へお邪魔して、町家の内側から宵山の雰囲気を味わう機会を長男にもと思って、たまたまこの3日間帰省していたので、誘って出かけました。

フォト
 秦家住宅は、江戸時代からつづく薬の製造販売をしてきた旧家で、先代は山鉾連合会の副会長として鉾町全体の立場で祇園祭を支えてこられたかた。聖徳太子を戴く太子山の会所(いまは交代制で今年はちがいますが)でもあります。

フォト
 例年は表の玄関から自由に通り庭の入り口のところまで人を訪れる人を入れて、会所にもなる見世の間をオープンにしておられましたが、太い竹筒を渡して仕切ったその奥のプライベート空間まで、ずけずけ入ってくるような人がしばしば現れるに及んで、やむなく表玄関は閉ざして、表の格子越しに見世の間を公開する形を今年はとっています。一部開いた空間からみんな覗き込むようにして写真を撮っていました。

 例年は20ワットの暗めの灯りにした奥の座敷で静かに来合わせたほかの来客と語らいながら、鯖寿司や赤飯のおもてなしをいただいてほっこりしていると、表通りから中庭を通って裏の庭まで風が吹き通り、見世の間の格子越しに表通りの灯りと行き交う人たちの姿がちらちらと見え、祇園囃子やちまきを売る子供たちの唱和する声がほどよいさざめきとして聞こえてくるのですが、今年は見世の間でこうして一度仕切っているので、奥の座敷から表通りは見えないのは少し残念でした。

 風も通りにくくなっているとは思いますが、でもやはり町家建築の良さだな、と思うのは、この暑さの中、あ、けっこう涼しいな、と思うように時折風が通っていって、暖簾がひらひら揺れるのが印象的でした。

フォト
 秦家の前には太子山が人を集めていて、若い人が続々と訪れていました。沢山の屋台が出て、鉾町全体が華やかな美術ギャラリーになり、祭囃子がまちじゅうに響くこの華やいだ雰囲気に、普段は年寄りばかり多くなって若い溌溂とした人たちの姿はどこへ消えてしまったのだろうと思うこともしばしばでしたが、今宵ばかりは若い人たちがいっせいに溢れ出してくるようでした。きょうはさすがに外国人客が目立つなんてことはなくて、関西を中心に全国から訪れた国内の見物客でごった返しています。

 それでも今朝のラジオを聞くと去年より1万人ほど少なくて昨夜の人出は17万人強だったとか。帰りに四条通に出ると、宵々山からは広いこの通りも歩行者天国になって、道幅いっぱいに人々が溢れていました。横手の路地はもう押すな押すなの人の波。
フォト

2018/07/16

 

宵山  (2016)

フォト
 きょうは宵山。毎年声をかけてくださる町家へ夕方おじゃましました。

 江戸時代からのお薬屋さんだったお宅は太子山の町内の会所でもあり、おうちの前の油小路はすごい人波。

フォト
 会所に使われている店の間をぎっしりのお客さんの後ろを無理に通してもらって、竹の一時的なとおせんぼのところを入れていただくと、玄関で、そこからは静謐な空間。奥座敷には先客数人もいらして、クーという名のかわいいワンちゃんが迎えてくれました。

 私は大好きな庭に面した縁側へ。ここで次第に日がくれていくのをぼんやり庭に向けて座ってつかのまの時間をすごすのが好きなのです。

フォト
 体調が悪くてせっかくの手作り鯖寿司や赤飯をいただくことができず残念!

 でもついおしゃべり癖が出て、しばらくおしゃべりさせてもらって退出。ますます若返っていらっしゃるようにお元気なお母さんの顔をみて安心というか、すごいなぁ、と感嘆。そのお母さんからちまきをいただいて外へ。

フォト
 太子山の前で子どもたちが歌をうたって、ろうそく一本献じられませと周囲の人たちを誘っています。

フォト
 四条通へ出たのは失敗で、歩行者天国で道いっぱい使えるのにものすごい人並みで、ゆっくりとしか進みません。今年は山鉾巡行が明日の日曜日と重なり、宵山が土曜と観光客にとってこの上ないめぐりあわせなので、たぶん例年よりだいぶ人が多いのではないでしょうか。もっとも、明日は雨らしいから分かりませんが。

 きょうは暑いのは暑いけれど、蒸し暑さはさほどでなく、朝方は窓をあけていると半パンのパジャマで足元が寒いくらいだったし、空気は比較的さわやかでした。

フォト
 そのせいでしょう、山鉾の立つ路地はもう押すな押すなの人並みで、いったん踏み込めば一方通行だし出ることもできません。浴衣姿も多いけれど負けず劣らず外国人の姿もとても多い。

フォト
 いくつかの山鉾を眺めながら帰途につき、昨年のちまきと新しくいただいたのを交換。わが家の厄払いを済ませて、今年も家族一同健康でありますように。みなみなさまが幸せでありますように。

2016/07/16


宵山 (2011)


フォト
 きょうは祇園祭の宵山。すでに2~3日前から大変な人出ですが、今宵はまた記録を更新しているようです。
 室町辺の路地は無論のこと、歩行者天国になった広い四条通りでさえ、烏丸〜河原町のあたりは交通整理のお巡りさんが「こちら方向は進めませんので、もう少し待ってください」とストップをかけるほどの大混雑。

フォト
 月鉾で古い浴衣の再利用で団扇を作ったというのが新聞に出ていて、写真でみると、とてもお洒落なので、ぜひほしいな、と思っていましたが、初日に瞬く間に売り切れたそうです。保存会にはアイディアマンがいるようですね。

 すべての山鉾町で、それぞれの山鉾名のデザインされた揃いの浴衣のリサイクルで、あんな洒落た団扇を作ったら名物になると思うのですが・・・

フォト
 今年もたくさんの露店がならんで、浴衣姿のお嬢さんたちが覗いている姿もなかなかいいものです。

 うちのゼミの学生さんも先日京都へ来たのですが、残念ながらこちらに用ができて、ご案内できませんでした。
 
 今度、少し祇園祭の季節が過ぎて静かになったら、町家でゆっくりゼミをさせてもらうとか、そんなことをお願いして実現したいですね。みんな浴衣を着てくること!、とか(笑)

フォト
 きょうは祭の町内の会所にもなっている旧い町家にお招きいただいて、夕方から出かけました。ずっとご無沙汰ばかりしていたのですが、声をかけていただいて喜んでとんでいった次第です。
 一緒にどうぞと言ってもらった友人は出張で来れず、残念!残念!とほんとうに残念がっていました。

 年に一度の宵山、しかも町家の内側の明るさを抑えてほの暗い、凛とした静けさが支配する空間にいて、表の通りのさざめきを遠く気配のように聴きながら、同席の客と言葉をかわしながら、くつろいで手作りの鯖寿司や赤飯をいただくという至福の時を、友人には悪いけれど堪能してきました。

 ちなみに、鯖寿司は「いづう」の鯖寿司が名高いし、たしかに美味しいけれど、このお宅でいただく手作りの鯖寿司は私にはそれをはるかに超える美味で、超新鮮、しかもまったく生臭さのない、これが京都の町家に伝わる手作り鯖寿司なんだな、と納得させるようなまさに絶品でした。

 すごいボリュームを何食わぬ顔でいただいて、家に帰って報告したら、「そらいただきすぎやで!あなたは遠慮というものを知らんから」(笑)

 ごめんなさい。私はごくたまにですが、美味しいと見境なく食べてしまうことがあるのです。
 以前にも知り合いが中国に出張するとき、上海蟹をたびたび生きたまま持ち帰って、そのたびに呼んでくれるのでホイホイとお招きにあずかり、「わたしはいつでも食べられるから、遠慮せんと、もっと食べて、もっと食べて」と言われるままに、熱湯に生きたまま放り込んでゆであげたのを、物も言わずに立て続けに4匹も食べてしまって、パートナーにあとでえらく叱られたことがあります。
 あのときを思い出してしまいました。

 でも、きょうは、ひさしぶりにお目にかかって、迎えてくださったお二人の元気そうなお顔を拝見して、安心しました。
 ひょっとしたらお目にかかれるかもしれない、とひそかに思っていた、私をここへ最初に連れてきてくださった方には会えなかったけれど、本づくりのときご協力いただいた方に昨年以来一年ぶりにまたお目にかかり、また台所でお手伝いをしていらっしゃる方の中にもそのときのこの町家の、というよりお二人のファンでここの「常連さん」がみえました。
 こうしてこの町家のありかた、お二人の生き方に共鳴して、いつも何かの折にはさりげなく寄って支えている人たちがあることに感動をおぼえます。

 この町家についての本をつくるときに、縁あって編集委員の一員に入れていただいて、ここで何度も編集会議を開かせていただいたので、何度も来ているのですが、何度来てもここの廊下に座ってぼんやり庭を見ていると、すーっと気持ちが柔らかくなっていくようで、とりわけ夕暮れに日が落ちて庭が翳っていく時間帯はずっとそこにじっとしていて飽きません。

フォト
 この写真は、普通に庭を撮ったのですが、撮り方が下手だったせいか、フラッシュで「ムーン」(右下隅で庭を向いて寝そべっておいでの、このお宅のご家族であります)と廊下だけが明るくなって、庭が暗くてほとんど見えない写真になったので、ネガに反転して、「ムーンの眼で見た庭」、ということにしました。きょうのムーンは猛暑のせいか少しバテ気味で、寝そべってばかりいました。

 いただいた粽を昨年のとつけかえて、また一年、無事健康に過したいものです。本を贈ったら、ぜひ連れて行けと言われて、3年くらい延ばし延ばししている高校の先輩からもせっつかれているので、今度の同窓会までには連れていかないと何を言われるか分かりません。若い女性に頼まれたらもっと早く連れて行ったのでしょうが(笑)。

2011/07/16



宵々山  (2010)

フォト
 宵々山の15日の夕方、お招きいただいて、街へ。雨が降っていなかったので、しばらくうろつくうち、土砂降りの雨に遭遇して、ズボンの下半分は色が変わるビショ濡れ。

 しばらく雨宿りしてから、小ぶりになったところで、秦家へ。軒には太子山の「太」の字も真新しい、新調された幔幕をひき、店の間は今年も会所になっている。

 長いご無沙汰だったけれど、座敷に上がらせてもらって、縁側に座って庭に向き合い、めぐみさんと話していると、昨日もその前の日も来て、ここでほっこりとした時間を過ごしていたかのように落ち着く。

 中は毎年のように宵山、宵々山のこのときは、20ワットくらいの明かりで、室内は暗くしてある。ただ、雨のために街路のほうが暗く、人通りも少ない。

フォト
 以前に宵山のときこの座敷に座っていると、おもてお明かりがすだれや蘆の屏風越しに見え、わらべらの唄う「安産のお守りはここからでます・・」の声が聞こえで風情があった。めったなことで町家の内側から宵山や宵々山の街のざわめきを感じながらくつろいだ時間をすごすようなことはできないので、本当に贅沢な時間だ。

 離れに案内され、暗がりの中にオイルランプの炎を囲んで、お母さんや、あとでいらした、以前に本づくりのときの座談会でお世話になったうちのおひとりで建築の若いI先生と、お連れの女性の先生と、しばし歓談しながら、さば寿司、おこわのおもてなしを受け、冷酒をいただく。

 お母さんもますますお元気そうだ。編集委員として多少のお手伝いをした秦家の本はもう古本で出る以外に、出版社にも残部がないのだそうだ。ほかにはない内容だから、在庫があっても徐々にはけていくとは思っていたが、こう早く消えてしまうとは思わなかったので驚くと同時に、嬉しい気分。

 猫のムーンがのっそりとあらわれる。彼も元気だったようだ。

 お世話になったほかの編集委員にひょっとしたら会えるかな、と思ったけれど、今回は会えずじまいだった。

 四方山話をして長居し、気がつくと童の歌声が聞こえてくる。外に出ると雨はやんで、人通りも多い。四条通りへ出て傘鉾の前で、籤あらためを再現して子供が踊るのを見てから地下鉄で帰ってきた。

フォト

2010/07/17

1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2023年02月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728