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2022年04月22日09:50

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ウクライナ進攻と根室の漁業

日本人には島国根性が染みついているが、実はロシアとも国境を接している。それが北方領土だ。日本は第2次世界大戦に負けてポースマス条件を受け入れたのに、ソ連は領土侵略を止めなかった。当時は約1万7000人もの日本人が住んでいたが、現在は0人で、いまは約1万8000人のロシア人がいる。

それでも両国は漁業で結ばれていた。根室の漁師は主にサケ・マス漁で収入を得ているが、魚の産まれた場所が北方領土ということで、日本はロシアに対して漁業協力費を払っている。例年ならすでに漁を開始していい時期だが、日本はロシアに厳しい経済制裁を行っているので交渉が進まず、船が陸揚げされたままらしい。冷戦時代を含めて過去77年になかったことが起きているのだ。

サケ・マスの漁業協力金は2億6000万円程度。その後に昆布、サンマ、イカ、スケソウダラ、ホッケ、タコと続くが、国家レベルでは大した金額ではないだろう。しかし、根室の漁師にとっては死活問題。ロシアも外貨獲得の手段を簡単に手放すとは思えないが、交渉が難航することは容易に想像できる。ウクライナと根室を同時に論じることはできないし、北海道はわが故郷だけに考えたくもないが、ここが例外になるわけでもない。日露関係は大きな袋小路に入ってしまったようだ。

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