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2021年11月29日20:51

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社会人の野球2021〜2〜因縁試合

ボクは嫌な感じがした。8回の表、連続三振を奪ってあっさり2死。この試合10個目の三振だった。だがその後は四球と安打で2死1・3塁。この時だ。JR東日本の先発山田君は握っていたロージンをマウンド横にたたきつけるとプレートを外して左足のアキレス腱を伸ばすように右膝を屈伸させた。内野陣や2塁塁審が駆け寄るそぶりを見せたが彼は大丈夫とばかりに手を挙げてセットポジションに入った。そしてHonda熊本の田場君はレフト前に運んだ。

2−2の均衡を破ってHonda熊本が1点をリードした。

山田君の投球を見るのは4年ぶりだ。ボクが全試合を生観戦した記念すべき第100回大会の甲子園。彼をエースとして甲子園に乗り込んできた高岡商は1回戦2回戦と勝ち上がり3回戦で大阪桐蔭と対戦した。大阪桐蔭はこの大会で春夏連覇を決めるので当然高岡商はここで負けている。しかし、ボクには強烈な印象が残っている。

山田君はあの大阪桐蔭を相手に11もの三振を奪ったのだ。それもたまたまタイミングが合わなかった選手数人がそれぞれ3三振したという話ではない。早稲田の来季主将で3番だった中川君と4番でロッテ入団の藤原君はともに2三振。5番の中日入りした根尾君も1つの三振を喫している。先発メンバー9人のうち三振しなかったのは今立教で活躍する宮崎君だけだった。

ボクは関東の大学に入学してきた彼をまた神宮で見られると楽しみにしていたが残念ながらJR東日本に進んだ。そして昨年、ボクはこの同じカードを東京ドームで見ている。しかもボクの日記を読み返してみたが、なんと昨年の今日、同じ11月29日だったのだ。

しかし昨年は2回戦での対戦だった。今年はコロナや五輪の影響を受けて秋のシーズンは1週間遅れとなっている。明治神宮大会も日本シリーズも。したがってこの都市対抗野球も1週間遅れ。昨年の2回戦のカードは同じくして大会2日目の今日、1回戦として行われた。

昨年のJR東日本の先発は東京ガスからの補強メンバーでその前年まで慶應のエースだった入社1年目の高橋祐樹君だったが、JR東日本はこの試合に敗れ山田君が登板することはなかった。だが今年は東京ガスも出場している。ここからの補強はない。そしてなんといっても山田君は巨人から2位指名を受けた。当然堂々たる先発投手だった。Honda熊本は昨年と同じ横川君が先発した。

山田君はいきなり連続三振でスタートし2回までに4つの三振を奪った。一方の横川君は初回に1死から杉崎君の安打と佐藤君の2塁打で先制され、2回には無死満塁のピンチから押し出しで2点目を失った。そして3回からHonda熊本は林君がマウンドに上がると1死1・2塁のピンチで併殺にとって無失点。

JR東日本は得点しながらもさらなる追加点を奪うチャンスを逃したことが終盤になって効いてくる。

Honda熊本は続く4回表、先頭の稲垣君がライトスタンドへ本塁打。そして2つの死球の後、代打の和田君がライト前に運んで同点に追いついた。

その後は山田君と林君の投手戦となる。JR東日本は4回5回6回と三者凡退。Honda熊本も5回6回を三者凡退で終えた。

そして7回はHonda熊本が1死2塁、JR東日本が無死3塁のチャンスを逃して迎えた8回の表だったのだ。

山田君は打たれた。そして負け投手となった。最後には脚に違和感があったのかもしれないが、甲子園で大阪桐蔭に向かっていったあの姿が蘇った。球速はストレートなら140キロ後半を常に計測した。次のステージが待っている山田君。

2年連続して同じ相手に敗退のJR東日本。そして4年ぶりに再会したエース。Honda熊本は最後は片山君が締めて勝利という昨年と同じ形での勝利だった。昨日見た開幕戦では前年優勝のHondaをJR東日本東北が破った。HondaとJR東日本。ともに本社チームが敗れ地方の分社がその雪辱を果たす。

いろんな因縁が絡み合った試合だった。



2021年11月29日 第92回都市対抗野球 1回戦(於 東京ドーム)
Honda熊本
000 200 010 = 3
110 000 000 = 2
JR東日本

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