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2021年11月12日16:37

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COLD WAR あの歌、2つの心(Zimna wojna)

 ポーランド映画で初のアカデミー外国語映画賞に輝いた「イーダ」のパベウ・パブリコフスキ監督が、冷戦下の1950年代、東側と西側の間で揺れ動き、時代に翻弄される恋人たちの姿を、美しいモノクロ映像と名歌で描き出したラブストーリー。2018年・第71回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した。ポーランドの音楽舞踏学校で出会ったピアニストのヴィクトルと歌手志望のズーラは愛し合うようになるが、ヴィクトルは政府に監視されるようになり、パリへと亡命する。夢をかなえて歌手になったズーラは、公演活動で訪れたパリやユーゴスラビアでヴィクトルと再会。パリで一緒に暮らすが、やがてポーランドに戻ることに。ヴィクトルは彼女の後を追ってポーランドに戻るのだが……。(映画.comより)





<2020年6月11日 録画鑑賞>

 美しいモノクロ。しっとりとした画面に味のある音楽。映画の尺が短かったので、話が少々せわしなかったのですが、大人の映画でした。

 第二次世界大戦後のポーランド。冷戦下の1950年代、歌手を目指してオーディションを受ける若きズーラと、教育を受けた中間層で、アメリカ発祥のジャズにも造詣が深いピアニスト、ヴィクトルは出会います。ヴィクトルは、ある程度の成功を手にしている大人の男。次第に惹かれあう二人ですが、スターリンの独裁主義がだんだん強くなる中、二人が属する舞踏団はスターリンを称える歌ばかりを強要されるようになります。ヴィクトルに対する監視も強くなり、彼はパリに亡命することに。一方のズーラは舞台で脚光を浴びるようになり、スターになっていきます。貧しい家の出だったズーラは、国家に逆らうすべも知らず、プロパガンダの舞台を演じ続けます。

 ズーラの舞踏団は、世界各国に出張します。そして、パリ。再開する二人。しかし、友人を裏切り故国を捨てたヴィクトルは、自尊心を失い、かつてポーランドで愛した男とは違っていました。そしてズーラも、ニコニコ笑顔でスターリンを称えてばかりいる自分が嫌で、実は劣等感の塊です。アルコールに傾斜してゆくのは避けられなかったのです。やっぱりうまくいかない二人。

 その後も、一生をかけて再会と別れを繰り返す二人。芸術家って難しい。でも、私は最後に衝撃を受けました。この二人がこういう最期を選ぶと予期できなかったからです。やっぱり平凡に暮らしている自分は鈍感だなぁ。ある意味、羨ましいかも。

 国家を盛り上げるためのプロパガンダを演じ続けている、可愛らしい女の子たちや見栄えのする青年たちに興味を持ちました。あんなに可憐に生き生きと。国の価値観が統一されているって、ある意味すごい。あと、男性側(ヴィクトル)の愛が揺らがなかったのがうらやましすぎました。いや、いろいろ思惑があるのかもしれませんが。


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