沖縄県の名護市議会定例会一般質問で21日、来年1月予定の市長選に立候補を予定している野党の岸本洋平氏が現職、渡具知武豊氏の辺野古新基地建設についての姿勢を追及する場面があった。
岸本氏は、渡具知氏が新基地への見解や住民生活の安全、市民の財産を守ることに対し意見を述べていないとし「市長としての大事な責務を放棄していると言わざるを得ない」と指摘。
渡具知氏は「(工事は)知事の承認を得て、進められていると認識している」と述べ、「国と県の見解の相違があり、訴訟にまで至っていることから慎重に推移を見守る必要がある」と従来の見解を繰り返した。
これに対し岸本氏はため息交じりに「繰り返しの答弁で質問とかみ合ってない。市長の意見はないのか」と詰め寄ったが、渡具知氏は「質問もこれまでと同様」と返して言及を避けた。
新基地建設を巡る議論は平行線だったが、早くも火花を散らした。
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