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2021年07月11日08:31

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西暦2021年蝶人文月映画劇場

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2598〜2607

1)チャン・イーモウ監督の「グレートウォール」
宋時代の中国の「万里の長城」を舞台にした国際性に富む波乱万丈の怪物との闘争映画。チャン・イーモウならでの2016年の快作だが、私に思い出深いのは1987年に公開されたピーター・ワン監督の佳品であるもう一つの「グレートウォール」である。

2)ラベー・ドスキー監督の「ラジオ・コバニ」
ISの暴力に拠って廃墟と化したシリア北部のクルド人住区コバニ。その住民たちの復興への取り組みをヒロインの立ちあげたFM局を拠点に描いた2016年のドキュメンタリー。

3)イータン・コーエン監督の「ゲットハード」
2015年のハリウッド製コメディ。人種問題に前向きなところは評価できる。

4)リュク・ベッソン監督の「フィフス・エレメント」
ブルース・ウイルス主演の1997年のスペース・ファンタジー。ミラ・ジョヴォヴィッチは愛らしいが、ゲイリー・オールドマンは冴えない。

5)ポール・トーマス・アンダーソン監督の「インヒアレント・ヴァイス」
トマス・ピンチョンの原作「LAヴァイス」を2014年に映画化したものだが、かなり健闘している。全編を貫く不穏さが素敵だ。

6)ロバート・ゼメキス監督の「マーウエン」
ナチに暴行されて障害を蒙った主人公が没頭するミニチュアの世界がキモい2018年のハリウッド映画ずら。

7)デヴィッド・ドブキン監督の「ジャッジ 裁かれる判事」
2014年のアメリカ法廷映画で息子のロバート・ダウニーが老判事の父ロバート・デュヴァルの弁護を引き受け、敏腕検察官のビリー・ボブ・ソーントンと丁々発止とやり合ってまことにスリリング。

8)ケビン・マクドナルド監督の「第九軍団のワシ」
ローズマリー・サトクリフの原作の2011年の映画化であるが、細部ではかなり脚色があり、ラスト近くで第九軍団の生き残りが奮戦してブリトン人を殲滅する個所は完全な創作であるが、原作自体が大創作なのでまあ仕方がないか。

9)ルイ・レテリエ監督の「トランスポーター1,2,3、4」
全篇まるでアウディの宣伝のような映画であるが、主人公ジェイソン・ステイサムの運転技術とカンフー殺陣はうまい。製作は2002年、05年、08年の製作だが、いずれも女優に難がある。3作目の監督はオリヴィエ・メガトン、2015年の4作目では監督がカミーユ・ドラマーレ、主役がエド・スクレインに変わっているずら。

10)ジアド・ドゥエイ監督の「判決 ふたつの希望」
レバノンに住むレバノン人とパレスチナ人との根深い対立をぐんぐん抉っていくとその奥の奥で普遍的な人間性がほのかに浮かび上がって来る2017年の名作。

   感染のウガンダ人はウガンダへ亡命ビルマ人は日本に止めよ 蝶人

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