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2021年07月11日07:38

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崎陽軒のシュウマイ弁当を考える

ぼくは経営のことは知りません。
特に好物というわけではありませんが、一ユーザーとして、稀にシュウマイ弁当を食べる程度です。うまく出来ていますね。

先日、評判のいい某大宮の寿司屋に入りましたが、ひどかったです。
ウニはチリ産とみえて苦く臭い、イクラは鱒子であり小さく味がしません。ハマチは不自然に脂が載っていて…と、養殖魚のオンパレードです。
ところが、食べログをみると、これ以上の寿司はない…なんていうレビューを載せる人がいます。ウニだからどうだ…という発想しかないのでしょう。学歴に似ています。今どきの東大などは、昔の旧制中学より教養がないことがあります。いや、見聞や考えの深さという点ではしばしば、旧世代の旧制中学に負けます。

本当にうまいモノを食べている人が、「これ以上の寿司はない」とレビューするかというと、ノーでしょう。漁師の奥さんが作った押し鮨などがしばしば、銀座の寿司屋を負かすことを知っているからです。

本当にうまいモノは、市場価値に無関係にうまいです。
外食でお金を払ってうまいモノを食べる意味は、ウニだとかイセエビだとかという素材を食べるというよりも、技術を食べるということではないでしょうか。

弁当も同じです。
ヨコハマ近くの職場に、ある、森羅万象に通じている同僚がいました。残念なことにもう、物故してしまいましたが、いつも崎陽軒のシュウマイ弁当でした。
なぜ、シュウマイ弁当しか食わないのか、「まあ」とか「いや」とかいうだけで講釈してくれません。
「男は黙って…」です。

崎陽軒のシュウマイ弁当は地味です。特にうまいと感じる人は少ないかもしれません。普通の味です。だから、皆さんにすすめようとは思いません。
しかし技術的に工夫されているところに、この同僚のように、普段は、贅沢な人も惹き付ける何かがあるのではないでしょうか。
シュウマイは、肉、干し貝柱、玉ねぎ、小麦粉などの、自然な素材だけを使っている。
唐揚げなどの具材が冷えてもうまい味付けである。蒲鉾は小さいけれど上物である。

そして、特筆するべきは、ご飯です。
炊いたご飯はべちょべちょになるから、蒸したご飯を使っているのですね。しかも、経木(木を薄くそいだもの)を蓋に使用しています。湯気など余分な水分を吸って、ほのかに杉の香りを付けてくれます。作ってから、五時間程度おいてから食べるとしたら、これしかありません。
あるレビューが、「蓋にこびりついたご飯粒がうまい」と言っていましたが、よくわかります。
もちろん、家庭でご飯を蒸すことも経木に包むこともまず無理です。

ここに崎陽軒ならではの味があり、
しかも、その辺の軽薄なグルメ自慢が講釈することを拒むものがあるのでしょう。
(よく、うまいところに連れて行ってくれと言われますが、男でグルメ自慢の奴には本当にうまいモノを食わせたくないです。へそ曲がりになりました(笑)

借金100億円をゼロにした崎陽軒・野並直文社長 横浜名物「シウマイ」を救った“2つの変革”とは?
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=40&from=diary&id=6586645

※ 引用の押しずし
1 酢にみりんを煮切ったもの三分の一の量と昆布を入れて半日置く。
2 鰺とヒラメを数分漬ける。(数分から三十分まで好みで工夫する)
3 押し寿司かちらしにする。鰺には生姜、ヒラメには山葵を付ける。

酢は何でもいいですが、富士酢がおススメです。蓼や胡麻、青じそなどを入れてもうまいですが、気を付けないとやりすぎます(笑)
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