令和発汗大魔王

昨日特売日であったスーパーで買い物をしていると、一本３８円三本９８円の特売のきゅうりのコーナーで推定８６歳のじいさんが横にいた推定６４歳のおばさんに対して怒鳴りつけていた。「お前は最低の女だ！最低だ！どっか行け！この最低女！」。
場所からして目利きしていたきゅうりの奪い合いにでもなったのであることは間違いない。たかだかその程度の些事に対してじいさん全身全霊でおばさんをののしっており、ああこのじいさんはこういう生き方しかしてこなかったんだなと哀れに思った。
四は男女同権が叫ばれているが、男が女性に対して罵詈雑言を吐いた時点でそれは瓦解すると思うぞ。じいさん、冥界に行ったら女性を敬おうね♡。



たぶんマスクをとったらこいつこんなしょぼいおちょぼ口だと思います。
たなばたの昨日であったが朝からは小雨そぼ降っていたものの昼前からはやみ曇天ながら少し薄明りがさしていた。なれどこの数日じつによく雨が降った。気温はさほど高くはないものの湿気がすごく一昨日にはついぞ寝る前にエアコンを点けた。

一昨日の昼間は午前中に買い物に行った後に散らかった部屋を片付けて掃除機をかけたら汗だくになった。そのまま朝に作り置いた肉野菜あんかけ炒めを煮たラーメンに乗っけてサンマーメンにして食らったところ、これまた大汗の発汗大魔王と化してしまった。
たまらず浴室に入りシャワーを浴びて全身を洗った。ちょっとしたリアルな命の洗濯をした気分であった。

そうして昨日はドラッグストアにも用向きがったので行った際、これの購入を思い立った。



じゃじゃん！トニックシャンプーである。ミントが配合された頭髪を洗うと涼しくなる代物である。
大きなスペースをとったシャンプーコーナーでトニックシャンプーを探せど見当たらないのでお店のかわいいおねえちゃんを捕まえたところ、こちらですとコーナーの隅っこにあるそれを教えてくれた。こちらにあるのはこれだけで、サクセスなどのメーカー品は男性化粧品コーナーにたくさん用意してありますと教えてくれた。

ブランドにはこだわらないので安くてハッカの効いたやつでいいですと彼女に言うとシャンプーコーナーの上記の品を勧めてくれた。これけっこう効くみたいですよと笑顔で教えてくれたのでこれにした次第である。

昨日長女と入浴した際にこれを用いて頭髪を洗った。はじめはあれ？なんか効かないなあと思っていたが後からミントの涼しさが怒涛のように押し寄せてきてその涼しさに大いに清涼感を味わうことができた。
バカ男の常でもって頭髪を洗った泡で股間ももみ洗いするとこれまた股間に涼しさが押し寄せてきてもう最高であった。

よく熱中症で倒れた人には首筋や腕の脇に保冷剤をあてがうとほてった体を効果的に冷やせるという。大動脈が近くにある部位なので効果的だと教わった。
だが男性の場合、陰嚢つまりは玉袋を冷やすとにわかに身体が冷やされる感がある。これも医学的に根拠があるのであろうか実際よく効くのである。

実はトニックシャンプーを使うのは久しぶりであり数年ぶりである。使いながらもうちょうど十年前のめぐみが生まれた年の夏のことを思い出した。
その年のひと夏の４か月ほどを日中隣町にある掘削工具用の刃物を製造する小さな工場で工員のアルバイトをした。金物を激しく研磨するので音漏れしないように工場は締め切っての作業だったので作業着がびっちょりになるほどの汗だくになり大汗をかいた。支給されるペットボトル飲料をすぐにカラにしたものだった。マジに日中数リットルの汗をかいたのではないかと思わされた。

夕方の退勤後の帰路には酒屋に寄ってビールをしこたま買い、帰宅してすぐに風呂に入るのがまず楽しみだった。常備していたトニックシャンプーで全身を洗って涼しくするのが快感だった。入浴後の晩飯ではビールをしこたま飲んだものだった。



それが十年前の夏だ。ちと懐かしく思った。あの頃はアルバイトを転々としていたもののいちおう賃金受給者ではあったものだった。
聞けば九州鹿児島では梅雨があけたそうだ。こちら京浜の梅雨明けはいつになるであろうか。初夏の猛暑はもうすぐそこまでだ。
家内の今日のお弁当。



彼女の好物のオムライスにした。デザートにネクタリンを切ってしのばせた。すももは初夏の味がして僕は好きだが家内は実はあの酸味がちょっと苦手なのである。でも疲れがとれると思うよかあちゃん♡。