mixiユーザー(id:345319)

2021年07月01日00:16

59 view

書いて時間の流れに抗するということ

書くことが少なくなると、なんだか老いてくのが早くなったような気がする。時間の流れに抗することができなくなってるように感じられる。

自分は毎日なにか書くことを日課としてきたのだが、最近生活のペースが変わった。何かとつまらんことで忙しくなって、書く時間が思ったように取れなくなった。書きかけのものがいっぱいあるんだが、いっこうに完成しない。

書かないと老いるのが早い?

そうなって、気づいたことがある。書かないと老いていくのが早い。なんとなれば、若いときより記憶力が落ちている。書かないと、毎日の発見をどしどし忘れていく。さすがに自分に直接利害・関心があることは覚えてるけど、そうでないものは、次の日になって頭に残ってるのがわずかしかない。

そのうちに、発見があったことさえ思い出せなくなるから、毎日が平板で退屈に思えてくる。記憶という時間に対する防波堤も、書くことがないと時間の波に負けてしまうらしい。それで時間が無為に過ぎ去っていくように感じられる。

そんな「老い」は精神的なものであるはずだが、精神に活気がなくなると、なぜか肉体も老いてくるような感じがする。いざ暇ができたときに、体が重くて何もする気がしない。いま何を考えるべきかを考えるのさえ、面倒になってしまう。

自分にとって、書くことは考えることとほぼ同じであった。考えが貯まってから書き出すのではなく、書きながら考えていく。なんとなれば、自分が考えることの多くは、一日や二日では処理しきれない。間に何度も睡眠で中断される。だから、とりあえずでも、思いついたことを書き留めておかないと、次の日に思い出せない。

こんな習慣がついたのも、大学院でのスパルタ教育のおかげである。読んでないときは何か書いてる。そんな生活だった。ぜんぶ調べて答えが出るまで書くことを待ってたら、とても間に合わないくらい課題があった。だから、どんどん書いていく癖がついたのである。そうして書く癖がつくことによって、一度には考えきれないようなことを、継続して考える習慣も身についたわけである。

であるから、書かなくなると、その場かぎりで考えられることしか考えなくなる。これは後でもう少し考えようなんて思ってるうちに、何を考えるべきであったかを忘れてしまう。

書いていても老けるのが早い人もいるし、なにも書かなくても若々しい人もいるから、ただ書くことが老化防止になるわけでもあるまいが、自分などの場合には、どうも書くことが若さを保ってきたようなのである。

忘れるのは生きるため
……
書いて時間の流れに抗するということ/てれまこし
https://note.com/telemachus/n/n2207e450787f

1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2021年07月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031