第一生命保険株式会社は、2020 年９月から 10 月に掛けて、毎年恒例の『第一生命サラ リーマン川柳コンクール』（第 34 回）を募集しました。全国から約６万句以上の作品が集まり、2021 年１月には全国優秀 100 句を発表しましが、それ等の作品を対象に 10 万名を超えるサラ川ファンの投票 により、ついにベスト 10 が決定し、5月27日に、発表されました。
今年はコロナ禍で上司と家族の間で板挟みになっているサラリーマンの悲哀をユニークに詠んだ作品 が見事グランプリを獲得しました！今や新たな生活様式の１つとして定着したテレワーク。出社不要とは言え、良い事ばかりでは無い様です。このご時世のサラリーマンの世知辛さを五・七・五で巧みに表現した一句に「状況がイメージ出来、クスッと笑えた。」と言った共感の声が寄せられました。 その他にも、“Web 会議”や “特別定額給付金”をテーマにコロナ禍ならではの出来事をユニークに詠んだ作品もランクインし、全体の８割程が新型コロナ関連だったと言う事で、担当者は「来年はコロナが収束し、また新たなトレンドが生まれてほしい」とコメントしています。
『第34回サラリーマン川柳コンクール 全国投票結果（ベスト10）』
第1位「会社へは 来るなと上司 行けと妻」（なかじ 30代／男性）
第2位「十万円 見る事もなく 妻のもの」（はかなき夢 30代／男性）
第3位「リモートで 便利な言葉 “聞こえません!”」（リモートの達人 50代／男性）
第4位「嫁の呼吸 五感で感じろ! 全集中!!!」 （鬼嫁一家 30代／男性）
第5位「じいちゃんに JY.Parkの 場所聞かれ 」（けぇぽっぷ 40代／女性）
第6位「我が部署は 次世代おらず 5爺（ファイブジイ）」（松庵 50代／男性）
第7位「お父さん マスクも会話も よくずれる」（さごじょう 30代／男性）
第8位「YOASOBIが 大好きと言い 父あせる」（テンビ 50代／男性）
第9位「お若いと 言われマスクを 外せない」（エチケット 50代／男性）
第10位「抱き上げた 孫が一言 密ですよ」（白いカラス 60代／男性）
又、『サラリーマン川柳』と対比される公益法人 全国有料老人ホーム協会が毎年敬老の日に募集している『シルバー川柳』の2020年(20回目)の入選作品は、10,663句が寄せられ、下記の20作品が入選しました。
男女比については男性が62％、女性38％と、前年に比べて男性の割合が微増しています。2020年は新型コロナウイルスによる生活の変化が川柳づくりにも大きく影響し、「マスク」「ソーシャルディスタンス」「リモート」と言ったキーワードを詠み込んだ作品が多く寄せられました。
『シルバー川柳の2020年(20回目)第20回入品』 ※順不同、敬称略
○何をしにここに来たかと考える 安田三貴也（千葉県、79歳、男性、パート）
○脳トレを毎日してます探し物 大沢紀恵（新潟県、80歳、女性、主婦）
○ばあさんの手づくりマスク息できず 星野透（埼玉県、82歳、男性、無職）
○妻が言うひとまず預かる給付金 相野正（大阪府、70歳、男性、無職）
○テレワークやってみたいが俺無職 小畑和裕（東京都、73歳、男性、団体役員）
○ゴミ出しの俺とカラスは顔馴染み 田辺征夫（千葉県、73歳、男性）
○売ってない極楽行きのパスポート 石川昇（東京都、67歳、男性、無職）
○円満の秘訣ソーシャルディスタンス 荒木貞一（北海道、77歳、男性、無職）
○入らない母の入歯で騒ぐ父 あおちゃん（東京都、47歳、女性、無職）
○妻の留守たっぷり醤油寿司刺身 ハルル（東京都、70歳、女性、主婦）
○なぜ吠えるマスク姿の飼い主に エル・ママ（熊本県、50歳、女性、介護関連）
○要請をされる前から日々休み 中川潔（福井県、55歳、男性、会社員）
○美男とか美女とかもはやどうでもいい 中平多絵子（高知県、45歳、女性、事務制作）
○我家では濃厚接触とんとなし 有藤幹男（高知県、70歳、男性、パート）
○耳鳴りもピーシーアールと音がする 加藤義秋（千葉県、73歳、男性、無職）
○じいちゃんの敵は段差とパスワード 岩��達也（福岡県、53歳、男性、会社員）
○頭頂部だけが見えてるオンライン ロマン派（北海道、53歳、男性、会社員）
○幼な児に戻りて可愛い認知症 井上敬子（東京都、106歳、女性）
○グーグルの検索履歴に水戸黄門 合田幌生（広島県、14歳、男性、中学生
）
○武勇伝俺の話は無観客 角森玲子（島根県、52歳、女性、自営業）
毎年の事ながら、どの句も秀逸ですね。
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