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2021年05月29日08:38

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ラララーメン

ララランドっていう映画、面白いらしいね。

うちとこのカミさんが絶賛している。特に出だしがいいらしい。そこだけ何回も見てる。

ネットフリックス、通称ネトフリのラインナップに入ってるんでね。いつでもどんな風にでも見れるんだよ。

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もちろん、僕も見れる。見れるんだけど、いざ一人になってなんでも見れるとなるとどうもね、こういうのを見ちゃうんだよなあ。 

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まあ、ネトフリで何を見ていたのかはこの日記に特に関係はない。

関係あるのは食事の方だ。 見よ、魔の黄色責め。 

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黄色いご飯はレンジでチンのCoCo壱カレーピラフ。サイドメニューは3日目カレー。

ダブルカレー、美味かったよ。


なんで3日目かというと、前の日の晩もひとりでネトフリ見ながら2日目カレーを食ったからだ。

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カレーライスの上に乗っかってる万願寺唐辛子みたいなのについては説明が必要だろう。

ちょっとね、看板に偽りありの代物だったんだよ。

売り場にあったキャッチは辛くない唐辛子だった。

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なので、カミさんも食べた。ところがこれがねえ、ヒョエーの辛さだったんだよ。

なので、辛いのに耐性があるおいら専用の野菜になった。

カレーの上にでも乗せて食べてちょうだい。辛いカレーが好きだって言ってたでしょ。

で、こういう仕儀になったわけだ。

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もちろん、2日目カレーということは前日、木曜日の晩飯もカレーライスだった。

うちとこは木曜の夕食がカレーライスになることが多い。 翌日の金曜の晩と翌々日の土曜の昼はカミさんが仕事で外に出ているので、おいらはソロ飯になるからだ。

つまり、木曜は夫婦で食べる。 残ったルーとライスを翌日の晩の僕のソロ飯用にする。 そこでも残れば、ルーを翌々日の僕のソロ昼飯用にする。 

しかし、さすがに魔の3連続カレーライス責めはしんどいので、CoCo壱の出番になるわけだ。まあ、CoCo壱がなければ王将の炒飯でもなんでもいいんだけどね。


このように印度発祥の料理は我が家の食卓に完全に組み込まれている。


そして、カレーと並ぶ外来の国民食が中国発のラーメンだ。

これも、こないだの土曜に家で食べたよ。

ソロ昼飯にラーメン食って

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山梨のJKが温泉に浸かったり、抹茶信玄アイスをパクつくのを鑑賞した。

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食べたのはカルディのレモン塩ラーメン。熱湯で茹でて、お汁の素を入れて、生卵とネギを入れて一丁あがり。美味かったよ。

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で、まあ、せっかく久しぶりに家でラーメン食ったので、今回の日記のテーマにしようと思ったわけだ。

しかし、ラーメンってのはやけにすそ野が広い巨大な山脈だからねえ。ネタはいくらでもある、というかあり過ぎる。

なにか切り口がないと、収拾がつかなくなる。

なので、「久しぶりに家でラーメン食った」ということをキーにしようと思う。

つまりさ、うちとこではカレーライスは日常的に食卓に出てくる。これに対してもう一方の外来国民食の雄であるラーメンはめったに出ない。 

少なくとも、夫婦で一緒に家で食べることがほとんどない。

これは二大外来国民食の大いなる相違点ではないかexclamation


僕ら別に麺類がきらいってわけじゃないんだよ。蕎麦もうどんもしょっちゅう家で二人して手繰ってる。

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それがなぜかラーメンはない。夏になると、ざるラーメンはちょくちょく食べるけど、あれは一般的なラーメンという感じじゃない。

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これまた別に僕ら二人ともラーメン嫌いってわけじゃないんだけどね。

現に外ではちょくちょく食べてる。

近所のはま寿司に夫婦で出向いたとき、ラーメンをチョイスしたりしてる。

あるいはそのはま寿司の先にある行列のできる佐野ラーメン。

いつだったか、カミさんが次男と一緒に食べに行った。まあまあだったわだと。

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外食なら家族用として問題ないのに家食ではソロ専用になる。

これがラーメンの特色なのではないかexclamation

公園の中に立てた掘っ立て小屋ですするカップ麺、そういう非家庭的なシチュエーションこそがラーメンにはふさわしいのではないかexclamation

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で、ちょっとだけ考えてみたんだけど、もしかしたらカミさんの家庭料理のプロとしての矜持がラーメンを食卓に出すことを許さないのではないか。

そんなこと、本人には聞けないけど。

なんというか、家食のラーメンってさ、ほかの麺類に比べてインスタント色が格段に濃い感じがするんだよ。

なので、そういうのは一人でいるときに食ってくれってことなんじゃないかなあ。


もちろん、こんなのは僕の単なるゲスで、ここんとこたまたま袋ラーメンを切らしてただけなのかもしれない。

ましてやとてもじゃないけど、一般化はできない。


でも例えば、オバQの小池さんの故事がある。

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子供の頃読んだだけなのになぜか覚えてるんだけどさ。

小池さんが結婚するとラーメンを作ってもらえなくなって、フラフラになっちまう篇があったんだよ。

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現代のものでいえば、やくざの足を洗って主夫道を極めようとしている不死身の辰がラーメンを作っているのを見たことがない。

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ちょっと違うジャンルでは、男の台所料理の大家が92種の料理の調理法を著した書物でもラーメンは触れられていない。

カレーライスは西欧式とインド式とチャツネの3種について叙述されているのにね。

もしかしたら、檀一雄が自己流料理の追求の果てに到達した真理、ラーメンとカレーライスとの間に流れる深くて黒い河はおいらが当てずっぽうに思いついたこととあんまり変わらんのじゃないか。

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そんなことで、無理くりにラーメンはおうちで家族一緒向きの料理ではないという細い線を手繰ってみる。


例えば邦画だ。

僕は日本の映画の際立った特色は、なにかというと家族が家で食卓を囲むシーンをスクリーンに出す点にあるという説を持論にしている。 

家族・家・食卓の3点セット。そのセットの中で主人公の家族関係を説明する。

それがパターン化している国は他に例をみない と思う。

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多少準じているのがイタリア。 

「初恋の来た道」は邦画並みに家庭料理の連打だったけど、僕は中華映画はあれしか見たことがないので、全般的な傾向なのかどうか何とも言えない。

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とにかく、そういう食卓ラッシュの邦画なんだけど。

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僕は家の中で家族でラーメンを食べるシーンを思いつけない。 


おそらくはラーメンのシーンでもっとも有名なのは非家食、非家族的な外食のソロ飯なのではないか。

吉行和子がその監督さんの映画に出演することが決まったとき、病床にいた母親が飛び上がって喜んだという国民的な存在。

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山田洋次の寅さん以外での代表作。演じたのは健さんだ。

健さんがムショを出て食堂に入る。まず注文する。「ビールをください」

そして、壁に張られたお品書きに目を走らせて追加する。「しょうゆラーメンとカツ丼」

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最初に出てきたビールをいとおしそうに飲む。

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そしてラーメンとカツ丼が出てくる。喰らう。ガツガツしてるのに下品でなく喰らう。

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僕自身は「幸福の黄色いハンカチ」は学生時代の公開時に映画館で見て、なんだかワンパターンな感動押し売りものだなあとうんざりしちゃってね。

それ以来触ってないので、このシーンもすっかり記憶から消失してしまっていた。

それがとある機会にマイミクさんから邦画屈指の食事シーンと教えられて、あらためて認識したんだよ。

で、「ビールとラーメンとカツ丼」でネットを検索してみたら、出てくるわ、出てくるわ。 このシーンに感動した人は大勢いるようなんだ。

マイミクさんによると、健さんはリアリティーを出すために断食して撮影に臨んだそうだ。 ネットにも同様の書き込みがいっぱいあったよ。

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あと、僕は見てないので語る資格なしなんだけど、このラーメン・ウェスタンもあんまり家食的家族的な感じはしない。

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個人的なラーメン体験としては、次男に連れられて行った北浦和の二郎系ラーメンの店がインパクトがあった。

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カウンターだけの店内は一人客ばかり。ビールなし、餃子などのサイドメニューもなし。

そこで次男にラーメン屋の掟を教えられた。

・ひと言も喋らずラーメンをひたすら食う。
・食い終わったら後に待つ人のために席を立つ。連れがまだ食っていても立つ。

子供が食い終わるまで待ってる家族客なんてのは最悪の存在なんだと。

で、教えられた通り、目の前の山盛りラーメン(実はそれでもこの店では半盛り)を眦をけっして食いまくったよ。

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そういう体験を持っているので、後年、ラーメン大好き小泉さんが天地返しの技を出して、二郎ラーメンの上に盛られたモヤシの山を下に沈めたのを見てさ。

なるほど、この手があったかと膝を打ったよ。

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このようにラーメンというものは、家庭的なタッチを排した孤影が似合う食べ物なのだ。

そういうので僕が思い出すのは男の中の男だ。

僕は「男おいどん」が好きでね。未だに全巻手の届くところに置いている。

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主人公の大山昇太は実に味のある名言を口にする。

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いやまあ、人類の敵はおいといてあせあせ(飛び散る汗) 例えばこういうの。

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その昇太がこよなく愛したのが行きつけ兼バイト先の中華屋さんのラーメンライスだったんだよ。

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そういうペーソスを出汁にした佳いラーメンの歌があるよ。

なんでタイガースの画像がバックに映るのかは聞かないでね、おいらも知らないので。

ラーメンの歌 馬場俊英


https://www.youtube.com/watch?v=GyikE3Q_jE4


最近の作品にもあたってみた。そうすると色々あった。

例えば族を一人でぶっとばして、ターミネーターみたいに頭の装束をひっぺがして羽織ってる少女がすするラーメン。

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ホシを追う刑事が無法地帯ですするラーメン。

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自衛隊を飛び出した男が武器商人にヘッドハントされるときにすすっていたラーメン。

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まったくアットホーム的でない。


もうちっとソフトな路線ではこの場末チックなラーメン屋のシーンがある。

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三人組がアニメの制作を如何に進めるかについて打ち合わせをするシーンだ。

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このようにラーメンはなにかしらを胸に秘めた者たちがシャビィな店でパクつくことこそがふさわしいような気がする。

銀河鉄道の者のように。

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家で食べるなら、ひとりパクつくのがふさわしい。

そういう歌もあるよ。

矢野顕子 ラーメンたべたい


https://www.youtube.com/watch?v=gRgpeMhey6c


ということで今日は土曜日。ソロランチの日だ。 

ラーメンは備えおきがないけれど、冷凍庫には生協のレンジでチンものがたくさん入っている。 それをパクつきながら、ネトフリやアマプラを鑑賞しよう。


そして、晩飯は仕事帰りのカミさんとはま寿司で待ち合わせることになっている。

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割引券を使って喜多方ラーメンを頼むことにしようじゃないか。

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