『
アフリカン・カンフー・ナチス』
第二次世界大戦後、東條英機とヒトラーがガーナに逃亡していた!?
そんなハチャメチャな設定で作られた日本在住のドイツ人監督(主演・脚本)セバスチャン・スタインによる映画。
中二病がギュっと詰まったようなB級テーストに溢れる。
アフリカに渡ってタッグを組んだヒトラーと東條の悪だくみを阻止しようとするのは現地でカンフーを習うガーナ人。
“アフリカン拳”は世界を救うことができるのか。
監督はカンフー映画が好きだったようで、『燃えよドラゴン』や『酔拳』がオマージュされる。
なぜか関西弁の字幕もふざけた内容に合わせているかのよう。
ナチスといえばカギ十字が有名だが、なぜか劇中では「卍(まんじ)」を使用。
こういう微妙な小ネタが随所に仕込まれる。
珍品中の珍品映画でツッコミどころしかないのだが、これだけ面白くなりそうな設定を持って来ながらイマイチ煮え切らないモヤモヤも感じてしまったのが何ともはや。
井口昇や河崎実作品が好きな人にオススメ。
少し前にはアマプラにもあったが、公開が決定した現在は停止。
(ドイツ盤BDに日本語字幕あり)
6月12日より 渋谷 シアター・イメージフォーラム他にて公開。
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