下着り雀

テレビのバラエティ番組などを見ていると、
よく若手芸人がパンツ一丁になっている姿を見かける事がありますよね。


中にはパンイチではなく、全裸の股間をお盆で隠してるだけみたいな、
アキラどころか『危険度１００％』みたいな方もいます。


そのように日本では下着姿に対する規制は割と緩い感じがありますが、
欧米やその他多くの社会では、下着や裸に対する禁忌が強く、
二十世紀の半ばを過ぎるまで、肌を露出する事を極度に避ける慣習があったんですね。


現在でも更衣室や風呂場などの限られた場所でなければ
裸を見せるべきではないとする慣習が強く残っていて、
ところによっては、靴下を脱いで素足になる事すら禁じられている事もあるんですね。
ですから石田純一さんなんかは即逮捕って事ですよ。


ただ何らかの意図を政治的に示すために、下着のみになる事は広く行われていて、
最も有名なものは、動物愛護運動家の間で毛皮着用に抗議して、
下着のみで行われるデモですね。


活動家が下着だけになる理由は、
動物の毛皮を着用するぐらいならば何も身につけない事も辞さないという決意と、
社会の注目を集める事が大きな理由でしょうね。


「あなたはなぜ、下着姿で街中を歩いてるんですか？何か意図があるんですか？」
「はい。『私は変態だ』という意図を表すために、パンツ一丁で街中を闊歩してるのです」
これは問答無用で捕まりますね。


ちなみにアメリカの一部の州の刑務所では、
ピンクや蛍光色の下着を受刑者に履かせているんですね。
これは脱獄された場合、脱走者が着替えれば人目につき、
発見されやすいという目的のためで、まさに『蛍光と対策』ですね。


先日、川崎市立小学校の一部で、
体操着の下に肌着を着用する事を禁止する指導が行われている事が判り、問題になりましてね。


聞いた大人は誰しも『えっ、何でダメなの？』と思ってしまいそうですが、
一応【合理的な理由】があるそうですね。


「体操着の下の肌着を禁止する理由は何ですか？」
「それは体育の時間には汗をかきますから、
汗を吸った肌着を着たまま次の授業を受けると、身体を冷やすなどの問題が生じてしまうため、
肌着を禁止しているのです」
「でもそれって、肌着の着替えを持参すればいいだけの事ですよね？」
五秒で論破って感じですよね。
それでも禁止するというのは・・・健全ではない
良からぬ目的があるという風に勘繰られても仕方ないですよね。


「えっ、女子生徒も体操着の下は肌着を着てなかったって事？」
「という事は、着替えの時には毎回全裸になっていたって事かな？」
「いやいや、それはないだろ・・・」
「全裸になっているのかどうか、カメラの映像を確かめてみれば判る事だけどね」
これは肌着禁止とは全く違う次元の大問題がありますよね。


微笑亭さん太