なんというか、最終話はこれまでの時系列としての伏線をまとめたうえでのエピローグとなっていた。うん、これはこれでこういうやり方だよなあ。
巨人の力の秘密を神話という魔法の一つにして科学から遠ざけたのは「LOST」の島の秘密と同じでこれはこれで納得するしかない。
しかし、すごいのは11年半にわたってきちんと一つの話を最初から最後まで伏線を張って、力業でまとめあげたこと。こんなの昔は手塚治虫しかできなかったし、最近は最近は途中で作者も編集も読者も息切れしてしまうところをよくもまあ34巻で収めたなあ。
それほどうまくない絵だけれども、この絵でしか表現できないマンガであることや、最初から伏線を張り巡らされた骨太の物語を読んだ充足感を味合わせてくれた。
それを考えたら構成もすごいと思う。20巻までは巨人との戦いとその秘密を探るまでで読者を引っ張って、21巻あたりでなんと主人公たちが世界の秘密を知る。
そして、そこから世界との戦いが始まるという驚愕の展開といい、圧倒的に主人公が正しいと思わせておいて、最後の方ではそんな主人公の行動を仲間が全力で否定するという何重にもなった物語の深さに感心する。
まあ、これまではネタバレしにくかったのでレビューできなかったけれども最終巻が出たらまた感想を書こう。
ところで今日の朝日新聞の夕刊に「進撃の巨人完結」の記事があった。すごいな。
『進撃の巨人』完結、連載11年半に幕 『別マガ』創刊から支えた人気作
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=6477218
ログインしてコメントを確認・投稿する