欧州で最初にコロナ感染者のクラスターが見つかったのは、ちょうど1年前。ミュンヘン郊外の自動車部品メーカーだった。
上海から出張してきた無症状の社員が、同僚たちに感染させて広がった。重症者、死者はなかった。
昨日はベルリン・シャリテ病院のドロステン教授や、毎日コロナ病棟で働く看護師たちの生の声が、ドイツのニュース番組で伝えられていた。
その中で、去年春にコロナにかかり、数週間にわたり集中治療室で生死の境をさまよったが、生還した60歳の男性をインタビューしていた。
人工呼吸器を付けられている間は、麻酔で眠らされるので、数週間寝たきり。スポーツマンだった男性は筋肉を失い、体重が50キロ減って、骨と皮のようになった。
しかし必死のリハビリで、今では7キロメートル散歩できるようになった。
彼が生き残ったのは、運が良かった。人工呼吸器が必要なほど重症化した患者の内、約半分は死亡する。
コロナの恐ろしさを改めて感じさせるリポートだった。
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