昨年の11月3日に行われたアメリカ大統領選挙、
12月14日に選挙人の投票が行われ、バイデン新大統領が決定しましたが、
トランプ大統領は、選挙の結果を受け入れず、法廷闘争などを行って来ました。
1月6日には、連邦議会上下両院が合同会議を開き、
大統領選挙の結果を確定させました。
トランプ大統領は、これを受けて、
「議会が選挙結果を確定させたので、新たな政権が今月20日に発足する」と述べ、
事実上、敗北を認めたと報じられています。
通常、アメリカ大統領選挙は、投票結果が明らかになると、
負けた方の候補者が敗北宣言を行って、終わるのですが、
トランプ大統領は最後の最後まで、自らの勝利を主張していました。
6日、上下両院合同会議が開かれた連邦議会に、
多数のトランプ大統領支持者が侵入する事件が起こりました。
敷地内で銃撃された女性1人や警察官1人を含む5人が死亡しました。
ワシントンでは6日午前から数万人規模のトランプ氏の支持者集会が開かれ、
トランプ大統領は正午ごろ、「選挙に勝利したのは我々だ」などと演説し、
議事堂に向かって行進するよう支持者に呼びかけました。
午後2時過ぎ、数千人の支持者が議事堂を囲み、
警察の警備線を破った数百人がガラスを割るなどして建物内になだれ込み、
一部は議場にも侵入したとの事です。
さすがにトランプ大統領も、
「平和にしなければならない。家に帰ろう。あなたたちを愛している」と
Twitterで呼び掛けたとの事です。
アメリカでは政権の移行期間中には政府は死刑を執行しないことが、
130年にわたって慣例となっているのにも関わらず、
トランプ大統領は、立て続けに死刑を執行しました。
また、政権移行を前にして、
中国の企業への新たな制裁を検討している事が報じられていますし、
イランへの追加制裁を行っています。
余りにも往生際が悪いと言うか、まともな感覚ではないような気がしています。
大統領選挙後、日本人の中にも、トランプ大統領の負けを認めない人が多数いました。
ネット上に流れた、様々なフェイクニュースを信じていたようですが、
いわゆるネット右翼と呼ばれた人達が拡散を図ったとの分析もありました。
今回の大統領選挙、アメリカを分断したと言われていますが、
それだけ熱狂的な支持者がいる事は間違いありません。
バイデン新大統領は、外交政策など様々な分野で、軌道修正が必要だと思いますが、
分断されてしまったアメリカの国をどのように修復するのか、注目しています。
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