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2020年12月20日05:00

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バッハ・コレギウム・ジャパン「クリスマス・キャロル&オルガンコンサート」at軽井沢大賀ホール

早起きして、購入してまだまだ聴ききれていない「バッハ:教会カンタータ全曲シリーズ」SACD/CDハイブリッド55枚組を聴きながら、昨日の軽井沢大賀ホールでのコンサートを思い出しながら書いています。
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もしかしたら、新音楽室に引越してから初めて?

この1年でのオーディオ取り組みで磨きがかかった音質、特に音場は、ボーカルを前に立たせて、その背後にパイプオルガンを中心としたピリオド楽器の演奏がフワッと広がる再生には、昨日の生演奏も連想出来て大満足です。


これは世界でも類例のない試みとして表彰されるなど、世界から称賛されているそうです。

こちらはお父上の鈴木雅明さん指揮。今回は息子さんの鈴木優人氏が指揮とオルガン演奏、そうして今年創立30周年を迎えた、バッハ・コレギウム・ジャパンの合唱隊を率いてのクリスマスコンサートでした。
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入りはこのあと席が埋まってきて6,7割ほど。
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我々は音質がよく、前後に席がないので、コロナ感染リスクも安全とこのような場所からの2F席を取りました。

合唱隊もマスクをしたまま入場、歌うときだけマスクを外して、楽屋に戻るときもまたマスク、ソーシャルディスタンスにも気をつけた舞台配置でした。

開演前のあいさつで、10年毎年、鈴木優人さん指揮、バッハ・コレギウム・ジャパンでバッハのメサイヤの上演でしたが、コロナでフルコンサートは出来ないと今回の試みだったそうです。


曲目は各地でのバッハを中心にしたクリスマス・キャロル曲。
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ソプラノの松井亜希さんたちの美しくも、包み込まれるような優しい声の響きが、永田音響設計、鹿島建設施工のSONY大賀会長が資金提供されたホールの隅々に響き渡ります。

特にバスの渡辺裕介さんの声は、ジャンルを問わず、西洋音楽の低音楽器でリズムを形創る音楽構造そのものがバッハの時代に完成していたことにあらためて感心しました。



このような音楽構造が参考になると、ロックミュージシャンで案外バッハファンは多いのですね。

鈴木さんは指揮が終わるとオルガンのソロ演奏、そうして合唱の指揮、またソロ演奏と休みなく80分あまりのコンサート。

大賀ホールにはパイプオルガンは設置されていないので、このようなポジティブオルガンという、小型オルガンが持ち込まれました。
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ポジティブオルガンは、教会やホールに設置してある大きなパイプオルガンの仲間で、
移動ができる小型版の楽器です。
バロック時代には、劇場やサロン、教会で人々を魅了しました。

鍵盤と連動しているパイプに空気を送ることで、音が出る仕組みになっています。

これが図体に関わらず、ホール全体に優しい、柔らかいオルガンの音色を響かせていました。

ステージ最前列に置かれている理由は、おそらくこのサイズから音量はパイプオルガンに比べると小さいことから、客席に最も近づけて合唱との音量バランスも取れるようにしたと推察しました。


一緒に誘った音楽仲間、オーディオ仲間2名も大満足だそうです。

鈴木さんはたしか、開成高校の吹奏楽部でフルートだったと記憶しています。
今はピアノにオルガンも鑑賞レベルで弾きこなすプレーヤー。
さらに指揮のみならず、東京調布での音楽祭のプロデュース、舞台演出、今回の楽曲の編曲、作曲、NHK FM古楽の楽しみでの楽曲解説など活動のマルチぶりは親子して高学歴からの頭の良さと、音楽全般の活動がお好きなのでしょう。

当地松本市でのサイトウキネンから小澤キネンに名前が変わったものの、肝心の小澤征爾さんはシンフォニーを指揮できるようなご年齢でもなく、彼に続く弟子の日本人指揮者が見当たりません。

一緒に行ったクラシック好き仲間2名と、松本小澤キネンも、鈴木さんほどのプロデュース能力ある人が仕切って、企画、演出、指揮されれば楽しいクラシックイベントとなって、盛り上がるのにと。

鈴木優人さんは、今国内で最も注目できる若手指揮者であり、クラシックプロデューサーに間違いないようです。

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