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2020年10月24日22:44

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ありがとう!横浜文化体育館(46)

FMWから分裂し、コアなファン層を持っていたW☆INGは当時のFMW社長だった大迫和義、外国人ブッカーをしていた茨城清志、レフェリーの川並清嗣、リングアナの大宝拓治、外国人招聘窓口だったビクター・キニョネス、ヒールレスラーのトップだったミスター・ポーゴらが中心となって設立された団体で、「世界格闘技連合W☆ING」として91年8月7日、後楽園ホールで旗揚げ戦が行われました。

また、ビクターとポーゴは「キャピタルスポーツ・プエルトリコ・ジャパン」を設立しW☆INGに外国人レスラーをブッキングすることになりました。

木村浩一郎、齋藤彰俊、徳田光輝の「格闘3兄弟」を主軸とした格闘技路線とFMWの売りであったデスマッチ路線、ルチャリブレ路線の三本柱でFMWのオポジションとして大仁田を揺るがす存在になるかと思われましたが、旗揚げシリーズ終了後、早くも大迫と茨城、大宝が決裂、大迫の「世界格闘技連合」と茨城の「W☆INGプロモーション」に別れ、W☆INGプロは91年12月10日、後楽園ホールで、馬場の全日本プロレスと関係が切れて久しかったミル・マスカラスを5年半ぶりに招聘しての「スカイハイ・アゲイン」を開催。

レスラー、関係者のほとんどが茨城のW☆INGプロについた為に大迫の世界格闘技連合は旗揚げ興行を行うことなく崩壊しました。

W☆INGの初期を飾ったエースは「ミスター・デンジャー」松永光弘、FMWでプロレスラー生活のキャリアをスタートさせた松永は、パイオニア戦志を経てW☆INGプロに参戦、92年2月9日、後楽園ホールでアイスマン(リッキー・サンタナ)と組んでヘッドハンターズA&B組と対戦した松永は後楽園のバルコニーからリング下のヘッドハンターズめがけ飛び降りる伝説のバルコニーダイブを見せて一挙に注目を集めました。

3月8日、後楽園ホールでのMポーゴとのスクランブルバンクハウスマッチではポーゴのビッグファイヤーを顔面にまともに受けてしまい、敗れましたが話題となっています。松永とポーゴは同年8月2日、船橋オートレース場駐車場特設リングでファイヤーデスマッチで対戦、松永がポーゴを首固めながらフォールし雪辱を果たしています。

W☆INGの横浜文化体育館大会は1度のみ、93年7月11日「BEST CHAMP93」最終戦(観衆4,587人満員発表)でした。

メインイベントは金網手錠ウォーゲーム、対戦チームが交互にリングインする特別ルール、松永&金村ゆきひろ&ミゲル・ペレスJr組とフレディ・クルーガー&ユニバーサルから移籍して来た邪道&外道組は17分6秒、邪道が3人がかりのスーパー・パワーボムからのエビ固めで金村をフォール。フレディ&邪道&外道組の勝利に終わりました。

セミファイナルはW☆ING認定世界ヘビー級選手権試合、王者クラッシュ・ザ・ターミネーター(ヒュー・モラス)にゴリアス・エル・ヒガンテ(新日本プロレスに来たエル・ヒガンテことジャイアント・ゴンザレスとは別人)が挑戦。8分50秒、巨体を宙に舞わせてのムーサルトプレスからの体固めでターミネーターが勝ち王座防衛。

W☆ING認定世界タッグ王者チーム、ヘッドハンターズA&B組に新日本プロレスで猛威を振るった強豪チーム、ディック・マードック&マスクド・スーパースター組が挑戦。ベテランのマードック&Mスーパースター組はヘッドハンターズを試合運びの巧さで翻弄してみせましたが、形勢不利と見たヘッドハンターズのマネージャー、ビクターの乱入により19分36秒、ヘッドハンターズの反則負けとなり、ベルト移動はなし。

CMLLライト・ヘビー級王者ドクトル・ワグナーJrにはジ・ウィンガーが挑戦、13分30秒、ジャックナイフ式エビ固めでワグナーが王座防衛。

フレディ、レザー・フェイス、ジェイソン・ザ・テリブルと並んでW☆INGの売りであったスプラッター系モンスターの一人、クリプト・キーパーはSWS練習生、FMWと渡り歩いてきた中牧昭二とシングルで対戦、僅か2分39秒、イスの上へのギロチン式フェイスクラッシャーからの片エビ固めで楽勝を収めました。

ギャラ、会場費用未払いが常態化していたW☆INGでは処遇に不満を持った松永、金村、邪道、外道、ウィンガー、中牧、保坂秀樹、三宅稜らが93年8月以降相次いで退団、外国人招聘窓口であったビクターも茨城代表と金銭面で揉めて関係が切れ、ビクターは全日本プロレス他のプロモーターをしていた浅野起州(金六)と共に翌94年にはIWAジャパンを旗揚げ。 

W☆INGは94年3月13日、京王線南大沢にある八王子市アメニティトライアル多摩21(マルチパーパスプラザ)大会を最後に活動を休止。

その後、メキシカンを中心として95年に第2次W☆ING、97年に真正W☆ING、W☆ING同窓会として01年4月と8月に単発で復活していますがいずれも長続きはしていません。
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