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2020年10月07日20:41

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575でカガク!ミトコンドリア

575でカガク!ミトコンドリア

(追記)
本放送、日曜日23時から30分
だったが9月改編でレギュラー終わってるのかも。
ついでに面白さに気づいたのは
夏井いつきのよみ旅!
だったが、こちらは9月日曜午後の再放送1度しかチェックできてない
知るのが遅かったか・・・・・

(番組紹介)
俳人・夏井いつきが、最新科学を俳句と科学の視点で吟味する新しい知的エンターテインメント。20億年の生命進化のカギ・ミトコンドリアを、575で表現してみよう!

難解な最新科学を、575で表現できたらカッコ良くないだろうか。俳人・夏井いつきが挑むのは細胞内にある「ミトコンドリア」。20億年前のミトコンドリアの祖先は、私たちとは別の生き物だったといわれている。DNAの母系遺伝、酸素の毒性、生と死、視聴者からの1100を超える俳句の力を借りて、どこまで真実に迫れるのか?575を通して、超難解科学を「感じる」ことができる、新しい知的エンターテインメント番組。

出演者:夏井いつき、有野晋也(よゐこ)、大阪大学教授石原直忠、ナレ:小島瑠璃子
(ここまで番組紹介)

某芸能人ランキング番組でのバトルではあまり興味がなかった俳人夏井いつき、だが、沖縄をテーマにした番組、や、この番組の前回、などを見て、ちょっと面白くなっている。本放送は別番組とかぶってて見られなかったので土曜日の再放送でチェック。(つまり日記が途切れた先週土曜日に本来アップするつもりだった内容)

一応、農学部という理系だが、太古に人間の細胞に取り込まれた生物、くらいしか覚えてなかったミトコンドリア(糸状体)。俳人たちがどう勉強して紐解いているか興味深い。

(以下、番組内容レポ)

「母いづこ 東アフリカを熱風」二重格子
「秋日影自分の中にゐる他人」亀田荒太

夏井、これは言ったら私たちになぞなぞを投げてきたような話なんですよ

と俳人の夏井いつきさんを困惑させるのはとあるカガクの俳句。
この番組は、理解するのが難しい最先端カガクの世界をたった17文字で表現することに挑みます。そう、575,で。
(iPS細胞、ニホニウム、ゲノム編集、重力波)
今回のテーマは、

ミトコンドリア

中学校で習う、細胞の絵の中に必ず出てくる、なんだかよくわからない、あいつです。
(ソーセージみたいな中に糸状にグニグニ描かれている)
そんなミトコンドリアを575で表現することに、視聴者が挑戦
全国から1180通の俳句が集まりました。

寄せられた句を選ぶのは、俳句の無限の可能性を信じる、俳人・夏井いつきさん。

夏井、俳人の強みは、観察する、ということ。俳句の観察も、カガクの観察も、要は目で見る、ってことでしょう?生物なら大丈夫!

かたや、ミトコンドリア研究30年
大阪大学大学院・理学研究科生物科学専攻教授
日本ミトコンドリア学会理事長
石原直忠
の研究者がカガクの目線で575を読み解きます。

集まった句は、摩訶不思議なものばかり。

夏井、えー?ちょっと待ってぇ
「ミトコンドリアたとへば善きサマリア人」愛燦燦
(十字架からイエスをおろす聖画を映し出す)
「名月や酸素の毒であった頃」せり坊
(防護服に身を包み吸入パイプを加える写真)

そんな俳句から見えてくるのは20億年の時を刻んできたミトコンドリアのドラマ

石原、細胞が死ぬと、さわやか、なんですね
(夏井、爆笑)
夏井、ミトコンドリアごとき、が、生きる死ぬにここまで関わるなんて!?

水と油に思えた、俳句とカガク、この二つが出会うと、かつて無い想像力の彼方へ新たな知の扉が開きます!

OP、阪大内の池、シオカラトンボからの有野、夏井
575でカガク!はじまりました。遠いね。2m。
テーマはミトコンドリア。生物学。かめ、泳ぎよるよ。亀と鯉とちっちゃい魚がいっぱい。
この大学は生物の研究で有名らしいですよ。

「鯉太る沼に秋暑の濁りたる」夏井いつき

今回2人が訪れたのは、大阪大学豊中キャンパス、理学部です。

有野、ミトコンドリア、知ってるんですか?
夏井、生物の教科書の、ここらへん(右上)に写真があって、書いてあったようなかすかな記憶以外なんにも無い。何一つ無い。
有野、ああ、良いですねえ。勉強さしてもらいましょうよ。
石原教授に迎えられる

ミトコンドリア研究は近年、様々な分野の専門家が集まり、大きく進んでいます。
石原さんは、そんな研究の第一人者です。
石原、今日是非、ミトコンドリアのすばらしさを知っていただければと思います。
まずは研究室で、実物を見せてもらいます。顕微鏡室へ。

「秋深しミトコンドリア論ずラボ」界外卓磨

蛍光顕微鏡で細胞の中のミトコンドリアを動画でみる2人
青いのが核、赤く染まっているのがミトコンドリア
有野、僕らが教科書で見てたお豆さんではないってこと?
夏井、あれは昔の(知識の)教科書だったってこと?
石原、ミトコンドリアの、ミト、は「糸」というギリシャ語です。日本語では糸粒体といいます

小島、ミトコンドリアは、細胞の中を糸で埋め尽くしています。教科書の図では細胞の核の外に3個くらいしか描かれてないが、実際には数百個存在。重量で言うと、私たちの体の約1割がミトコンドリアだと言われています。

「教科書を信じない夏ミトコンドリア」乃木美子

それでは投稿から気になる物を夏井さんが選んで発表、石原さんに科学的に吟味してもらいます

@大阪大学南部陽一郎ホール

夏井、ミトコンドリアで一句、ですよ?先生
石原、いやあ、とても難しいんじゃないかと思いますねえ。
有野、ミトコンドリア、で七文字使っちゃいますからねえ
(指折り数える夏井)ほんとだ!
夏井、明るく考えると、ミトコンドリア、でもう3分の1以上済ませたってことよ、楽勝

1句目は幼稚園の子からです

「ミトコンドリア線香花火のようなもの」本田ゆうら

季語は夏、の「線香花火」

夏井、意味わからんやろ?
有野、わかんないっすけど
石原、ううん、、、形、なんじゃないでしょうかね。線香花火が燃えるのを写真で撮ったりすると、落ちるような広がるような形が、顕微鏡で見ていただいた核を中心に広がっているように見えた。そんな形をイメージしてるのかもしれません。ただ、消えてはしまわないので、そういう意味ではちょっと違うかな。
有野、最後まで見たら、ポトっと落ちるし
夏井、消えるとか消えないとか、科学者そういうとこ拘るよねw
石原、いやミトコンドリア、消えてしまったらそれは絶対困りますから

「私の重さ一割花の雨」花節湖

季語、「花の雨」春に桜が散る頃に降る雨

夏井、今日、一割って出てきたじゃない。体の一割がミトコンドリア、合ってる?
石原、あ、はい、そういうことが、言われています。
夏井、え、ウソなの?
石原、私がちょっと正確に、その、1割であるかは言い切れない。書いてあるのはあります。
有野、調べきったことはない、けど書いてはある。
夏井、私、科学者の皆さんとお話しするたびに、数字が出てきたら急に慎重になる
<間違ったことは教えてはいけない、という決意があるからなあ
石原(困惑しつつ)そうですね、ミトコンドリアの量とか多さって言うのは非常に難しい
有野、石原先生、あの、謝罪会見とかじゃないんで自由に話してもろていいですよ

夏井、先生、あの、こっちは、こっちは?

「七キロのミトコンドリア鈍く夏」安溶二

石原、これもたぶんそうなのですね
夏井、俳句としてはね、この暑い夏、鈍さも感じる暑さの中で七キロ分私の体の中にミトコンドリア分があると思うと、支えてもらってる、感覚はわかる
石原、鈍く夏、は、どう見れば?
夏井、読み手がどこで切るか、ミトコンドリアが鈍い、とも、夏が鈍い、とも読み手次第。
先生が好きなように読めば良いんですよ。
石原、はい、ミトコンドリアは多い法が元気に健康になります。なので、鈍い夏を乗り切るために七キロのミトコンドリアが頑張ってくれている、だったら正しい、となります。

夏井、作品として良いとおもうものです

「はんざきの髄をミトコンドリア這ふ」古瀬まさあき
季語、はんざき、で夏。サンショウウオのこと

夏井、こういうのは文学と科学とが喧嘩し始めるタイプの句。
石原、はんざき、って何ですか?(え?生物学の教授、知らんのか?!)
夏井、はんざき、は、サンショウウオのこと。得体の知れない感じ、サンショウウオの髄、骨髄?をミトコンドリアが這っている、科学的に正しいかはわかんないですけど・・・・
石原、ミトコンドリア、は、動きます。這うように、ずる、ずる、と動く。動画で見られる。なので当然、オオサンショウウオでも、神経の中をミトコンドリアは這ってるようにきっと動いているんだと思います。サンショウウオが這うようなミトコンドリアの動きと重ねた・・・・
夏井、そうです、そうです。なんか今、わかりあえてる感じがしました。

小島、なんとも不思議なミトコンドリア。実は、私たち生命の進化のカギをミトコンドリアが握っています。
(ふたたび研究室)
有野、学生、白衣着なくていいんですか?
大学院生の観音さん、大丈夫です。松山市出身、夏井と同じ。
今度はDNAを見てみましょう。緑色に染まっているのがDNA。核の中は緑色に染まっています。でもよく見ると、核の外の赤いミトコンドリアにも緑色が見える。何故か?
ミトコンドリアにも、実は、DNAがあるんです。
石原、理由があって、それは、ミトコンドリアは元々、別の生き物だったからです。
夏井、また気色のわるいこと、言い出したよ、この人は・・・・・
石原、ミトコンドリアは、もともと、細菌、で、それが細胞の中に入り込んだもの。

20億年前、私たちの祖先である細胞にミトコンドリアが出会って使えるようになったもの、

それが

酸素

です。

石原、もともと酸素は(生命にとって)毒で、非常に反応性が高い。
夏井、酸素って毒だったの?
石原、体に良くない物だった。それを、うまく分解して、その力でエネルギーを取り出すのがミトコンドリアの働きなんです。
夏井、すごおーい。

小島、ミトコンドリアのおかげで、毒性の強かった酸素から、大量のエネルギーを取り出せるようになった。そして私たち生命は、劇的な進化を遂げることが出来たのです。

「細胞という名の個室小鳥来る」神楽坂リンダ
「名月や酸素の毒であった頃」せり坊

(再びホール)
夏井、そう、これがわかんないの。

「あとかたもなく蟷螂の雄も消え」笑松
季語、蟷螂、秋、かまきり

石原、蟷螂って?
有野、カマキリです 夏井、はい
有野、メスに食われますね
夏井、ミトコンドリア、関係あるの?
石原、これ自身はミトコンドリアではないですけど、たぶん、イメージしているのは、ミトコンドリアが母系遺伝することに関連して詠んでいるんじゃないかと思います。
夏井、母系遺伝?
石原、すべてのミトコンドリアのDNAは母親から遺伝していて、父親からは、ミトコンドリアDNAは全く来ないんです。男性由来のミトコンドリア、は跡形もなく無くなって遺伝されないと言われているので、それをイメージした句ではないかと思います。あとかたもなく、って本当に受精卵の中にミトコンドリアDNAは数十万とかあるのに、を強調されてるから。

夏井、じゃ、これもそういうこと?

「母いづこ東アフリカを熱風」二重格子
季語、熱風、夏

(今日一番の笑顔の石原)面白い!はい、なるほど。
有野、なるほどって、教えてくださいよ。
夏井、ぜんぜん意味わかんない
石原、やはりミトコンドリアDNAの研究ですが、ミトコンドリアDNAを調べると母子関係がわかるんですね。調べていくと、どこから人間が生まれてきたかを調べることが出来る。一番最初の母親、が想定できる。それを、ミトコンドリア・イブ(ミトコンドリアDNAによって割り出された人類の祖先といわれる女性)と呼ぶ。
夏井、アダムとイブ?
石原、その、母親だけなんでイブ、です。全人類の想定上の祖先ですね。それがアフリカにさかのぼることが出来る、と言われていて。(2人、お手上げで、ええええ???)
夏井、そういう句なの、これ?
有野、最後の熱風は何ですかね?
石原、アフリカ、ですかね
夏井、アフリカは暑いからでしょうかね、熱風の中、母を捜して三千里ですねw
石原、すごい詳しい人ですね
夏井、すごく勉強してる方ですよね?俳人たちは、お題が出た瞬間から、情報を集めに走る。
石原、すばらしい番組ですね。ミトコンドリアを勉強する人を千人以上増やしてしまった。
有野、そうかあ、みなさん、勉強して書き出しているのか。

研究員、夏井さん横から失礼します
夏井、なんでっしゃろ
(研究室のメンバーが俳句を急遽持ち込み)
石原、大学院生、サミくんです
夏井、書いてくれたの?ええ!

「呼吸鎖八月なのに休まない」サミ

夏井、どういう句なんですか?
石原、呼吸鎖、は酸素を使って、ミトコンドリアがエネルギーを作り続ける仕組み(酵素の一群)の一つです。
サミ、呼吸鎖は24時間もずっと休まずに働いていて、ふつうの大学生、大学院生は八月夏休みですけど、気にせずに呼吸鎖は働いてくれている、と。感謝してます。という意味。
有野、我々大学院生も、って意味やね。
夏井、要は、おれはやってんだぞ、休みも取らずに、と
石原、よくやってくれてますねえ


夏井、季語がないの、とか、いかにも無理矢理いれたの、とか多いんだけどね

「生命を紡ぐ糸切れ結びたり」

とか、(石原、あっ!)ミトコンドリア、勉強してる感じはあるでしょ・・・季語入ってない
あ、石原直忠、て書いてあった汗。いまうろたえた。
こっちはさっき言葉を覚えたのから
「星月夜ひそむ残像糸粒体」前田真希
これはちょっと俳句になってる。星月夜が秋の季語でね。この人はいないの?
(出てきた前田、に)これはちゃんと俳句になってますよ。
特任研究員、前田真希さん、顕微鏡を長く見ていると目の中に残像が残って、焼き付くんです。だから月がない夜空を見上げていると目の中からミトコンドリアが動いているような
夏井、先生!この子等の未来は大丈夫ですか?ミトコンドリアしか見えない体になってますよ
有野、なんか目にええやつ、買ったってください

小島、この研究室では、そんな皆さんによって、世界が注目する研究が日夜行われている

研究室でM2観音くん再び、このあたり動いてるのわかりますか
夏井、あ、すごい、動いて、このあたり繋がっていってる
観音、それわかるのスゴいです
石原、そうなんです、動くだけじゃなくつながるんです

小島、このミトコンドリア、よくみていると、融合と分裂を繰り返しています
どうしてでしょうか?

「ミトコンドリアたとへば善きサマリア人」愛燦燦

夏井、これ聖書の知識がないとわかんない。隣人愛、みたいなことらしいんだけど。
有野、くっついてく感じは隣人愛とも言えるんじゃないです
夏井、そこか、あれは隣人愛でくっついてる?
石原、融合を見ていただいたと思うんですが、元気な活性があるミトコンドリアと弱まったミトコンドリアが融合すると両方元気にすることが出きる、機能がありまして
夏井、え?ミトコンドリアの心の中には隣人愛がある!
石原、基本、融合するときは、ですけど、助け合い精神。

夏井、私が好きな句でいくか

「爽やかやけふの細胞死ぬからだ」平本魚水
季語、爽やか、秋の澄んだ空気のすがすがしさ

(石原、何度もうなづく)
夏井、先生、うなづくのは何ですか?
石原、細胞死ですね。細胞が死ぬと、さわやかなんですね?
夏井、はっははは、どういうこと?
石原、ミトコンドリアは、細胞を死なせるシグナルを出します。私たち体のなかに
(ミトコンドリアによる細胞死、悪い細胞を死なせ、正常な生命活動を維持させる)
悪い物が出来たら、悪い影響を全身に及ぼさないうちに一部の細胞を自殺させることで
全身の機能を維持していく、という役割がある。

夏井、じゃあ先生、これは只の詩じゃなくて、真実?

「ミトコンドリアに言はれて春を生きてしまふ」いかちゃん

夏井、しまうだから、本人はいつ死んでもいいと思ってるんだけど、自分の意志とはちがって生きてしまっているわけですね
石原、ミトコンドリアは、殺すことが出来る。生きるためにエネルギーを与えて、これはポジティブな方向な気がしますね。死なずに春を迎えているという。
夏井、これ、生きるメッセージじゃないですか、どうせ人間死んでいくんですから、ミトコンドリアが死ね、っていうまで、のんびり一緒に生きていこうぜ(満面の笑み、大きくうなづく石原)いいんじゃない、これ。
これ書いているのは27歳、俳号がいかちゃんてのは・・・・

(石原に)良い番組でしょ?
石原、すばらしい。今日で本当に(ミトコンドリアの)ファンがたくさん増えたと思います。
有野、授業でももうちょっと時間とっても良いですよねw
夏井、先生を横にして、言葉があれだけど、ミトコンドリアごときが、生きる死ぬに、ここまで関わるなんて、今日一日でなんか、全然ちがう感覚を植え付けられたみたい。

小島、それでは視聴者からの575を時間の限り

「蝶老いてミトコンドリアの静かなる」宙のふう
「生きるとは錆びてゆくこと吾亦紅」くみくまマフラー
「臨月や異物宿せる夜長し」星埜微円
「この秋のミトコンドリア的太陽」夏井いつき

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