尾道三部作が好きでこの映画を観ると、少し戸惑うかもしれない。
ストーリーがあってないような話で、尾道にある、瀬戸内キネマから始まる。
瀬戸内キネマは、昔、尾道に行った時に、商店街にあったうらぶれた風情のある映画館だとおもう。
この映画、3時間近く上映時間があり、凄いのは、全ての映像に大林宣彦が手をつけている懲りよう。
大林映画の集大成ななのかもしれない。
反戦映画だけでなく、映画の歴史、日本維新まで遡る。
悲惨な部分も沢山あるし、今までの大林宣彦ではこんなシーンなかったっていう、拷問や犯されるシーンとかもあるし。
小津安二郎や山中貞雄や新撰組、会津白虎隊、広島の原爆まで多岐に渡る。
大林宣彦の遺作になったけど、集大成で執念が感じられた。
かつて、議員だった山口淑子が中国で、スパイだったとか(めちゃくちゃカッコいい)、ユーモアもすごく満載の映画でもあった。
大林宣彦監督、長い間いい映画作ってありがとうございました。お疲れ様でした。
監督:大林宣彦
出演:馬場鞠男=厚木拓郎
鳥鳳介=細山田隆人
団茂=細田善彦
希子=吉田玲
斎藤一美=成海璃子
芳山和子=山崎紘菜
橘百合子=常盤貴子
爺・ファンタ=高橋幸宏
フイルム技師=小林稔侍
坂本龍馬=武田鉄矢
西郷隆盛=村田雄浩
大久保利通=稲垣吾郎
宮本武蔵=品川徹
近藤勇=尾美としのり
宮地節子=渡辺えり
映画監督小津=手塚眞
映画監督山中=犬童一心
179分
29本目
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