ゴミ焼却炉周辺で癌の一種である「非ホジキンリンパ腫」という病気の発生するリスクが高いとする研究があります。この病気は、リンパ球とよばれる白血球が癌化する悪性腫瘍の一種で、首・脇・脚の付け根などのリンパ節が腫れてくることが多く、国立ガンセンターによると、日本人の発症数は、年間一万人ほどだというのです。
研究は疫学という専門雑誌に発表されたもので、フランスのブザンソン大学の研究者が、ダイオキシンの排出濃度が高いごみ焼却炉の周辺を調べたところ、非ホジキンリンパ腫の患者がかたまって発生しているがわかりました。
15年間、非ホジキンリンパ腫の診断を受けた方を調べた結果、ダイオキシン排出濃度が低い地域とくらべて濃度が高い地域では非ホジキンリンパ腫にかかる確率が2.3 倍と高かったのです。
ゴミを燃やして身体に不調な主なものをあげると、喉頭がん、大腸がん、肺がん、皮膚がん、乳がん、前立腺がん、腎臓がん、白血病、膀胱腫瘍、多動症、心臓障害、不整脈、気管支炎、塵埃アレルギー、アレルギー性鼻炎、喘息、胃腸病、皮膚アレルギー、かゆみ、リューマチ、疲労感、呼吸障害、下痢、頭痛などです。
中でも目立つのは子供が不調を訴えていることが多いのです。近隣の「風間建設」はボンボン自分のところで出たゴミを燃やしています。ガスの風呂がついていると言うに木などを燃やして風呂を焚いています。行政や警察から何度やめるように指導されてもやめません。条例が施行された後もやめません。
何年も前から代表として署名をとり保健所や市役所にやめていただくようお願いしたのだが、市ではクリーンセンターという施設がありそこでの焼却は無料でできるのだがそこで、燃やしなさいという強制力がないということです。私が務める東京都では条例があり、一定基準に達しない焼却炉は使用できません。
千葉県ではその辺の強制力がないのか担当者は人が足りないとめんどくさがって、直接、市長にいっくれなどという。ダイオキシンや環境ホルモンといった有害物質を出させないよう法制化が整備されていないのか。遅れているのか。
毒性の研究・調査、その方法の検証、この物質に関する知識・産業廃棄物・運送業界など各業界対策、法律・条約の整備、毒物・汚染された水・大気・土壌の浄化、あらゆる面に千葉県が全力で立ち向かわないことには、これからの人類の生存が危ぶまれると言っても過言ではありません。
こうしてみると、この毒物の問題は、ガンやエイズと同じで、人類はまだ解決方法を持たないのかと悲観的になります。
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