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2020年08月07日12:37

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どうぶつ大行進

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7月11日にリニューアルオープンした千葉市美術館。なんと、地下2階から11階まですべて美術館施設とのこと。(従来は2フロアーの展示、リニューアルで常設展示場が誕生)

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千葉市美術館


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一階のフリースペースでは、『びじゅチューン×ちばしび なりきり美術館』をやってます。
びじゅチューンは、NHK Eテレで、井上涼氏が世界の美術をオリジナルな歌とアニメーションで紹介する番組。作詞、作曲、歌、アニメーションの全てを映像作家の井上涼(1983年〜)が制作。

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神奈川沖波裏や見返り美人で遊べます。激しく回る見返り美人が可笑しい。


井上涼の傑作アニメ「通勤フロム 山水長巻」他も映写してます。

https://www.youtube.com/watch?v=BzVQ9OQdV4M

しりあがり寿の北斎アニメのような熱量はありませんが、雪舟が脱力系?アニメになっている楽しい作品。曲もいいですね。

「どうぶつ大行進」は、どうぶつにまつわる日本画を集めています。(写真は、作品集撮影不可のためネットから借用しています。)

最初は、どうぶつの前に疫病破邪の願いをこめて「病退散!鍾馗大集合!」

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勝川春章 婦人風俗十二ヶ月 端午

ここで春章に出会うとは思いませんでした。春章らしい視線を自然に誘導する構図と色彩がみごとですね。赤い鍾馗さまの旗の下には、小さな魔除けの赤い猿の玩具。

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仙涯義梵 鍾馗図

あの、ピーター・ドラッカーコレクションの作品。鍾馗が病魔を一刀両断。


今回のメインは、「麒麟はまだか!? 霊獣ー想像上のどうぶつたち」

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石井林響(1884〜1930年) 王者の瑞

石井林響は千葉県出身で、橋本雅邦門下生。45歳で早逝。
『聖帝出現時にその瑞としてこの世に現れる麒麟を描く』

麒麟の姿は写実的でありながら、炎を纏い天駆ける霊獣の高貴さを感じさせます。


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曽我蕭白 獅子虎図屏風

この作品は、何度か観てきましたが、今回、じっくりと独り占め状態で観賞しました。右隻の獅子は、大胆な筆で輪郭を描き、巻毛の表現もみごとですが、なぜか表情はビックリして怯えているようです。視線の先には蝶が舞っています。以前は、獅子の様子の面白さに気を奪われていましたが、草花の線、色彩と舞う蝶の可憐な筆致と獅子の外見上の荒々しい筆致の対比に驚きました。蕭白の画力を改めて発見したような気がします。写真では残念ながら、花と蝶の繊細さが分かりません。ぜひ本物をご覧下さい。

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森一鳳 像図屏風

どうぶつは、大きな動物だけじゃなく、犬も猫も、鳥も魚も虫もたくさんいます。

ドラッカーコレクションは、優品が多いですね。

写真はありませんが、曽我二直庵の「架鷹図屏風」もみごとでした。


常設展では、浮世絵の名品など、草間彌生の部屋もありました。

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歌麿 納涼美人図

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草間彌生の部屋


リニューアルオープンして、広い空間を手に入れましたが、まだまだその広さになれていないようです。

でも、職員のやる気を感じる展覧会、美術館です。
これからの頑張りに期待できます(^^)v




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