明日8月6日は、広島で世界初の核攻撃が実行された日だ。
独仏共同の公営テレビ局アルテが、昨夜広島への原爆投下についてのドキュメンタリーを放送した。
やはり核兵器は、恐ろしい。
その悲惨さは、筆舌に尽くしがたい。
私は去年広島で、リニューアルされた原爆資料館を訪れた。今回で4回目。
原爆投下後の広島を見た生存者の証言から、資料館で見た「広島の絵」の展示会を思い出した。
生存者たちが描いた、原爆投下直後の広島の惨状の絵は、非常にショッキングだった。
アルテのドキュメンタリーは戦後、被害者たちが日本社会で就職や結婚の際に受けた差別、彼らがなめた塗炭の苦しみについても、触れていた。
米軍は終戦直後、医学データを集めるために、原爆の被害を受けた人々の傷痕をカラーの記録フィルムに克明に撮影。
その傷痕、そして原爆投下後の広島で撮影された、身体の表面が炭化した重傷者の写真を見ると、沸々と怒りが湧くのを禁じ得ない。
同時に、国が政策を誤ると、一番大きなツケを払わされるのは常に市民だという事実を改めて痛感した。
広島の事実を、世界に伝えていかなくてはならない。
私は日本にバカンスで旅行するドイツ人には、必ず広島と長崎の原爆資料館を訪れるよう勧めている。
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