2020年も半分を過ぎて、予想していなかった
コロナウイルスの猛威、オリンピックの中止、そして
その騒動に乗じての中国共産党政権とアメリカの対立の激化。
この数年、自分が歴史の分岐点にいるのではと
思っていたけれど、その予想はおそらくあたっていると思った。
それは台湾がここまで存在感を示してきたことでも
実感している。
私が留学していた陳水扁政権下の台湾は
政治が賄賂で腐敗し、アメリカからもそっぽを向かれ
陳水扁および台湾独立派を推進する民進党の支持率は
国民党に脅かされていた。
そして数年後に馬英九が総統に就任し、恐れていた中国との
蜜月が始まり、馬英九は反日カードを日本に突きつけて
牽制してきた。
しかしそんな馬の落日も早かった。
蔡英文というアジアでも数少ない女性総統が台湾から生まれ
そして粘り強い外交努力の結果、中国の魔の手から台湾を
救い出すことができた。そして今は反中國の先駆者として
その存在感を示している。
陳水扁から馬英九が台湾の総統だったこと
まだ李登輝さんは元気で、日本にも度々いらしゃっていた。
その時は李登輝さんがいなくなったら確実に台湾は中国に飲まれる
一日でも長生きして欲しいと思っていたが、彼自身もそれを
自覚していたようで94年という大往生の中で台湾の大老として
存在し続けてくれた。
いつか李登輝さんがいなくなる日が来ると
思っていたが、もしこれが10年早ければ結果は変わっていただろう。
李登輝さんは今の台湾の情勢を鑑みて、台湾の民意を見届けた上で
安心して旅立っていったと思う。
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