mixiユーザー(id:1833966)

2020年07月24日05:28

64 view

武漢肺炎、子どもは感染しにくく重症化しない科学的事実、次々に明らかに;有害無益だった3月の全国一斉休校

 武漢肺炎がまたぶり返してきた。あらためて根本治療薬の存在しないウイルス性感染症との闘いが一筋縄でいかないことを痛感させられる。

◎学校現場の混乱を呼んだ全国一斉休校
 ただ以前から僕が主張するように、武漢肺炎は基本的に高齢者と持病持ちの人以外には怖くはない病気なので、神経質に恐れる必要は無い。これも前から指摘しているが、武漢肺炎ウイルスは根絶できない。ならばこのウイルスと、僕たちはこれからもずっと長い間、共存していく覚悟が必要だ。毎年秋口から流行の始まる様々なパターンの季節性インフルエンザのように。
 さて、社会も政界もパニックに陥ったためか、今年3月初めから始められた全国一斉休校(写真)は、生徒・学生の学習遅れや個人差拡大などの他、学校給食現場の混乱、保護者の負担増など、様々な弊害を生んだ。

◎数字に表れた「子どもは感染しにくい」、「重症化しない」
 武漢肺炎の拡大を防ぐという理由付けだったが、当初から子どもたちには感染しにくく、また感染しても軽症に留まることが漠然とではあるが分かっていた。政府は、「やってる感」を演出するため、やりやすい一斉休校を行ったのだ。
 武漢肺炎が子どもたちに感染しにくいことは、蔓延半年がたち、科学的にはっきりし出した。
 例えば厚労省の調査では7月1日時点の1万8512人の陽性者のうち、10歳未満は1.6%(306人)、10代は2.5%(469人)しかいなかった。アメリカでも事情は同じで、6月27日時点で0〜4歳の患者は約1%、5〜14歳が約3%しかいなかった。韓国でも同じで、7月5日時点で10歳未満は1.54%、10代が5.6%だ。
 感染しても無症状に留まるか、重症化しないことは数字で明らかになった。アメリカの前記時点の人口10万人当たりの入院患者数は、40〜49歳が98.6人だったのに対し、0〜4歳は8.9人、5〜17歳が4.0人に留まっている。

◎ウイルスが細胞に入る侵入口に歴然とした年齢差
 感染しにくいのは、子どもにはウイルスが細胞に感染する際の侵入口になるACE2(アンジオテンシン変換酵素2)という蛋白質が少ないかららしい(図)。アメリカの名門マウントサイナイ医科大が気管支ぜんそく患者の鼻の粘膜を調べたところ、ACE2発現量は、年代別で子どもが最も少なく、年齢が上がるほど発現量は多くなった。ACE2が多いほど、ウイルスは体内に入り込みやすい。成人に比べてACE2の少ない子どもは、それだけウイルス感染しにくいのだ。

◎学校でのクラスター発生はごく稀
 実際、学校でのクラスター発生は、ごく稀で、北九州市の小学校で学童5人が集団感染した例があるが、世界的にも希有な例とされる。
 学校での感染リスクは低く、アイルランドでは3人の子どもを含む6人が計1025人と学校内で接触したが、感染者はいなかった。
 こうした事実からすると、文科省が事実上の強制をした全国一斉休校は、全く的外れであったことが明確になる。後知恵だが、休校などしなくとも、後のパンデミックは起こっただろう。

◎子どもは家族内感染が主
 むしろ有害でもあった可能性が高い。例えばスイス、ジュネーブ大学付属病院の調査では、3〜4月に同病院などで感染した16歳未満の子ども40人について調べたところ、78%の31人は同居する家族から感染していた。
 家族は、まさに濃厚接触の場である。
 最近、武漢肺炎の感染者が増えているが、もう2度と一斉休校などというピンぼけにして有害な措置は取るべきではないだろう。
 夏休みも短縮されて、学校現場は後始末に追われているのだから。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202007240000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:「ホルムズ海峡波高し;自国の船舶は自分で守るのが国際常識」

3 4

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年07月>
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031