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2020年07月19日08:41

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15年後のラブソング(Juliet, Naked)

 「アバウト・ア・ボーイ」「ハイ・フィデリティ」などで知られるイギリスの人気作家ニック・ホーンビィの同名小説を実写映画化したラブストーリー。イギリスの港町サンドクリフ。博物館で働く30代後半の女性アニーは、長年一緒に暮らす腐れ縁の恋人ダンカンと平穏な毎日を送っていた。そんなある日、彼女のもとに1通のメールが届く。送り主はダンカンが心酔するミュージシャンで、90年代に表舞台から姿を消した伝説のロックスター、タッカー・クロウだった。伝説のミュージシャンを「恋人までの距離」のイーサン・ホーク、ヒロインのアニーを「ピーターラビット」シリーズのローズ・バーン、アニーの恋人ダンカンを「ソウルガールズ」のクリス・オダウドがそれぞれ演じる。(映画.comより)









 邦題を読んで、「つまらなさそう」と勝手に思っていました。でも、イーサン・ホークはあんまり作品選び間違わないしな。で、結論から言うと、想像していたよりずっと良かった!原題は「juriet,naked」ですよ!違いすぎます(笑)。邦題、もう少し考えましょう。

 主人公の女性はミア、じゃなかったアニー。演じるのは「ピーターラビット」でヒロインのミアをやってた女優さん。あの時は隣に越してきたドーナル・グリーソン(とピーターラビット)に憧れられる美人役だったけれど、今回は地味女役。地元(田舎)の博物館を管理している、もう若くない独身女性。恋人と暮らしているけれど、彼は理屈ばっかりいう男だし、もうマンネリ。若い頃に言った「子供なんて面倒くさいし、いらない」という言葉をいつまでも恋人に盾にされて、子供を持つにはもう限界な年齢なんだけど、いまだに子供を持てずにいてちょっと複雑。価値観って、変遷するものなんだけど、そこは自分から言い出せない。自分でも自分の考えがまとまらない感じかな。そんな彼は、ずっと前に消えてしまったあるシンガー(これがイーサン・ホーク)に夢中で、「彼は本当に天才なんだ」と独自のファンクラブみたいな、ネット上のグループでいつも盛り上がっている。それはそれでいいんだけれど、あまりに彼に夢中でほとんど宗教みたいだし、どの曲もべた褒め。で、アニーはある時彼のページ(?)に、イーサン・ホークの曲に対して正直な意見(厳しい意見)を投稿したら、恋人は怒ってる、怒ってる。本当にそう思っているわけだけど、「君はなにもわかってない」なんて責められるし、一応謝り倒したりして。

 でも、ある時イーサンからメールが来るわけです。「君の見立ては正しい」って。「そう言ってくれたのは君が初めてだ」みたいな。そこから、つい文通が始まってしまって、とんとん拍子に意気投合。ちょうど恋人は他の女にちょっかい出してたしね(だからこの時点では別れてる)。

 本当にいろいろあって雲隠れしていたイーサンは、実は何人もの女性との間に、何人いるかわからないほどの子供を作っていました。笑える。少し考えろよ、収入とかさ(笑)。でも、元恋人の憧れの人であるし、元恋人には”俺の気持ちを取り戻すためにそんなことをしている”とか思われるし、本当にアニーにもいろんなことが起きます。でもね、基本はラブコメだから、楽しい方向に展開します。この辺、ちょっとドキドキしましたが、安心して見ていられる映画でした。

 イーサン・ホーク、最近やさぐれ男の役が多いですね。いい感じに枯れてきたのかもしれませんね。まぁ予想できる結末ですが、結構いい映画でした。軽く見るのにおすすめです。

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