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2020年07月16日21:25

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後悔:機械屋さんはかく語る その49

昔、就職や生活の話の流れからある友達がこんな事を言っていたことがある。
一番幸せなのはやっぱり死ぬ間際に後悔しない事だよな、と。
だから自分の思う道を行くんだと言ってその友達は夢に向かって突っ走っていったのだが、易々と叶うなら誰も苦労はしない。その友達も自然とその夢から離れ、今ではディスカウントストアの店員をやっている。
それでも現状は当の本人が後悔していないのだから、幸せなのであろう。
これが今後もそうかは分からないが。

後悔先に立たず、という言葉がある。
事が終わった後でいくら悔いても、取り返しがつかない。
そんな意味の言葉だ。
割といろんな場面で聴かれる言葉ではあるが、不思議なことにこの言葉の起源がどこから来たものなのかはっきりしていないのだそうだ。
それだけ人は昔から苦い後悔に苦しんできたのだろう。

後悔とは学習機能の1つだったりする。
本来は失敗に対して「あの時にこうすれば」とシミュレーションする事で同じような失敗をしないようにするためのものだったのである。
が、文明が発達すると同時に人が判断しなければならない項目というのも恐ろしく増え、結果に対して何が成功で失敗なのかまで複雑化してしまった。そのせいでこれまでの失敗再発防止機構としての役目を果たせなくなってきているのである。
だからこその後悔先に立たず、という言葉が生まれたのかもしれない。

行動が発生すれば何かしらの結果が起こるのは当然のことだが、どの側面から・どの立場から・どの位置から見るかによってその結果を後悔するかは変わってくる。
要はこれも人が勝手に意味付けをしているにすぎないのだ。
だから決して人は後悔をまったくする事なんてありえない。
人生の最後なんて特にだろう。
だから私はこう思う。
死ぬ間際に後悔の数が少なく、あっても「まぁいいか」と割り切れるくらいが一番幸せな人生なのだ、と。

死ぬときはそうでありたいな、って話。

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