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2020年07月11日08:17

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終戦後の石原莞爾の言葉

蒋介石氏は先般重慶全軍に対して「暴に報いるに暴を似てすべからず。日本との永い抗争は水に流した。日本に危害、略奪の暴挙をするな」との布告を放送したというが、まさにこれなどは東方道義に撤した、尊敬すべき態度で、王道精神の実現である。

ここにおいて私は、中国には戦争でも道義でも完全に敗北したと痛感した。これからは日本人は謙虚な気持ちになって満、鮮、華人と付き合って、相互信頼、敬愛の念から生じた東亜連盟の結成に各自が努力できるようになれると思う。

日本人としては、誠意をもって今後の中国に対し、東亜の将来につき協議しての正しき理解を求むる態度に出るべきだ。東亜の各国家に対して日本が覇道政策の態度で臨んだ、過去の一切の罪は裏心から深謝する勇気を持たねばならぬ。

カイロ宣言によれば、満州国は完全に中国に返すという。しかるに外交情報によると、ソ連がそれに割り込むらしい。もしこれが事実なら、どうにも腑に落ちぬ。これはカイロ宣言にもとる行為ではあるまいか。

どうしても全部中国に返さぬなら、ソ連と中国で分割統治するような、古臭いことを辞めて、世界のどこにも国家を持たぬユダヤ人の安住地をつくってやったらどうか。戦勝国こそ、勝って奢らざる態度を持って、正義の上に立って世界の和平と進軍に犠牲心を発揮してもらいたい。

キリスト教も救世軍も、これからはどんどん活動していただいて、賀川豊彦先生あたりから日本の公正な正論をアメリカに通じていただきたい。日本は今後土地や物資を争う考えを辞めて、この狭い土地の中で新しい希望を持って高い文化をつくらなければならない。

幸い将来軍事費を必要としないから、長くも10年以内には十分日本人を養い、生活は東洋式な、きわめて簡素なものであるが、必要な科学文明については欧米諸国に劣らないものをつくりあげるべき構想を準備中であるから、将来中国と日本人との間に権益的な抗争は起こらないであろうし、かかる基礎の上に立つ道義的提携が実現するものと期待する。

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