テレビのバラエティ番組などで、
何十万もする高級なワインと、そのあたりのスーパーで買ってきた安価なワインを飲み比べて、
どちらが高級なワインかを当てるなんて企画をやってたりしますが、
外す人が続出で、ワイン通を自称する芸能人が赤っ恥をかくなんて事がありますよね。
葡萄の当たり年に、良質の葡萄から高級なワインができた年の物を年号ワインと言い、
その年を【ヴィンテージ】と称しています。
つまり高級ワインは、当たり年の年号入りという事になります。
しかし味の判らない人が沢山いるわけですから、お店で高級なヴィンテージを注文しても、
実際は安物のワインを出されてるかもしれないわけですよね。
「本当に高級ワインかどうか判らないから、ビンをよく見せてくれ」
なんてんで要求するお客さんがいましてね。
それで【ビン提示ワイン】と言うんでしょうね。
ワインの管理というのは、なかなか神経を使うものですが、
ワインは栓を抜く時までは必ず横に寝かせておきます。
立てておくと、乾いたコルクを通して空気が入りすぎて、
酸化を早める心配があるからなんですね。
ですから家事が得意で、
『お前は寝てていいから』と言って何でもやってくれる旦那さんは、
別に優しいわけじゃなくて、ただ単に奥さんの劣化を防いでるという事が判るわけですね。
また、ワインは立てておくと、
コルク栓が乾きすぎて、栓が抜けにくくなってしまいます。
そして人間の場合は、食って寝てばかりいると、指輪が抜けなくなっちゃうわけですね。
有名なワインには【シャトー】とつく物が多いですが、
シャトーというのは、本来フランス語で【城】とか【館】を意味するわけですね。
一流のシャトーともなれば、葡萄の栽培から醸造、ビン詰めまで
一貫して自家で管理し、自家の銘を売って販売しています。
ですから、シャトーを冠するワインは、
そのシャトーの名に恥じない自慢の銘柄だという事になるわけですね。
中で、あまり儲かってなくて、経営が傾いているシャトーを
【ピサのシャトー】というそうですけどね。
ワインというのは投資と同じで、その年のワイン造りを終えて、
最終的に樽に寝かせてから、ある程度の年月がたつまで、
どのくらいの価値になるのか誰にも判らないんですね。
ところが、とあるワイン好きの方が考えた
【将来のワインの価値を予測する公式】というのがあるんですね。
ボルドーワインに関しては
【ワインの質=12・145+0・00117×冬の降雨量+0・0614×育成期平均気温−0・00386×収穫期降雨量】
で出るそうですね。
この数式の言わんとしている事は、
【冬の降雨量が多く、育成期の平均気温が高く、収穫期の降雨量が少ないほど、
ワインの質は高くなる】という事なんですね。
そして人間の場合は、
【収入が多く、身長が高く、姑の寿命が少ないほど、旦那の質は高くなる】
という事も言えるそうですね。
微笑亭さん太
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