★片づけられないけど、楽しい。【メルマガくん：06/27号】

　在宅休日です。
　裏庭の片づけをします。雑草を抜いたりの、木の小枝を払ったりの、大掛かりではない、ちょっとした手入れです。
　先週にはなかった土の盛り上がりがあります。おそらくモグラのお仕事でしょう。モグラではないかもしれません。でも、地下にモグラがいると想像すると、楽しい。
　そういえば、このところ、トカゲさんの姿がありません。一時期は、一日に一回は目の前を駆け抜けていたのに。ちょっと旅に出たのかな？
　地面を、小さなアリたちの列が横切っていきます。二列が両面通行しています。出かけていくアリと帰ってくるアリと、です。途切れなしです。どこまで、続いているのだろう。いったい何匹のアリを、この庭は飼っていることやら。大して広くもないのに。
　気がづくと、服に小さな虫が付着しています。カマキリの幼虫だと、すぐに分かります。10ミリにも満たない。ちょろちょろと、すばしこい。なのに、一人前に鎌を完備しているのです。だから、カマキリだと分かる。鎌がないカマキリは、たしかに想像できない。夏を過ぎると、立派な狩人に成長していることでしょう。ヒトの服に取り付いている暇があったら、狩りの訓練に励んでください。服から、そっと取り外して、下草に放します。壊さないように、そっと、です。どうかご無事に。
　と思ったら、目の前の木の葉っぱに、何かが潜んでいます。ちっちゃくて、か細い体に、不釣り合いなくらい大きな後ろ脚が装着された、これは多分、キリギリスの幼虫です。葉っぱの緑と見分けがつかない、半透明の緑色のその体に、見とれてしまいます。
　って、なかなか裏庭の片づけは進捗(しんちょく)しないのであります。