２０３５年に期待！？

昨日の夕方は、全国の広い範囲で日食が見られた。
特に南西諸島のほうでは最大９割も太陽が欠けたそうで、元天文ファンとしてはうらやましい限りだ。

これだけ広範囲で観測できる日食は珍しい。
１０年ほど前に金環日食が見られたのだが、それ以来ではないだろうか？

ところが私は、この貴重な天体ショーを目の当たりにすることができなかった。
その要因はいくつかある。

第一の理由は、情報をつかむのが遅かったということだ。
このことを知ったのは６月１９日（金）の、横浜へ向かう新幹線に乗った後だったのである。

このmixiのニュースで初めて知ったわけだが、家を出る前に知っていれば、我が家にあった太陽観測用の黒い「日食グラス」を持っていったところだった。
東へ向かう新幹線の中で悔しがったことは言うまでもない。

第二に、日食が起きた当時、天気が悪かった。
昨日の夕方に発生したわけだが、残念ながら雲が多く、まともに太陽を見ることができなかったのである。

さらに言えば第三に、日食の起きた時間帯は、新幹線に乗って広島へ戻る最中だった。
太陽の望める山側の席を確保していたのは唯一の幸いで、首都圏を脱出して東海地方に行くと時折太陽を望むことができた。

しかし、肉眼では日食の様子を見ることはできない。
私の前の座席に座っている人も「何とかならないか？」とばかりに盛んに身を窓側に寄せて眩しい太陽を見つめていた。

だが、それで何とかなるほど太陽観測は甘くない。
再び、日食グラスを持参できなかったことを悔やんだ次第である。

そんな３つの理由により、日食は観測できなかった。
自然の神秘に触れることができなかったことは残念である。

しかし、長生きしていればいいこともある。
小学生のころから把握していたのだが、２０３５年には日本の広い範囲で皆既日食が見られるのだ！

２０３５年というと遠い昔のように思えたわけだが、今や２０２０年。１５年後にはその時がやってくるのである。
私は６０歳になっているわけだが、それまで目の健康を保ちつつ長生きしたいものだ。

金環日食に続き、皆既日食もコンプリート出来れば幸せである。
そのときを楽しみに、この先１５年間を過ごしたいと考えている私であった